
トイプードルが散歩で走る・引っ張る理由は?
トイプードルが散歩で走るのはやめさせた方がいい?
トイプードルが散歩で吠えるのはなぜ?
トイプードルの散歩のしつけはどうすればいい?
こんなトイプードルが散歩で走る理由やしつけについてご紹介いたします。
目次
トイプードルが散歩で走る・引っ張る理由

トイプードルは小型犬の中でも運動が大好きで活発な子が多く、他の小型犬に比べると必要な運動量も多い犬種です。
そのため散歩が好きな子が多いのですが、一方で愛犬が「散歩中に走り出す」「リードが引っ張られる」といった悩みを抱えている飼い主が多くいます。
実際にグイグイと犬に引っ張られるように散歩をする飼い主を見かけたことがある方も多いでしょう。
なぜトイプードルは散歩中に突然走り出したり、リードを引っ張ったりするのでしょうか?
- 好奇心旺盛な性格
- その場から離れたい
- 飼い主との距離感
好奇心旺盛な性格
トイプードルは活発で、好奇心旺盛な性格の子が多い犬種です。
外の世界は犬にとって刺激がいっぱいで、興味を引かれるものがたくさんあります。
「これは何?」「この道の先にはなにがあるのだろう?」と、はじめて見るものやはじめて通る道に知りたい気持ちが先走ってリードを引っ張ってしまうのです。
また先ほどもお話しした通り、トイプードルは散歩が好きな子が多い犬種です。
大好きな飼い主と大好きな散歩へ出掛けることが嬉しすぎて、気持ちが高ぶって前のめりになってしまった結果、リードを引っ張ってしまうこともあります。
愛犬が散歩中に突然走り出したりリードを引っ張ってしまう時は、気持ちが高ぶって興奮している状態の時が多いので、興奮を抑えられるようにしっかりとしつけを行うことが大切です。
その場から離れたい
犬にとって恐怖に感じるものがあったり、ストレスを感じるような環境だった場合にも突然走り出したりリードを引っ張ることがあります。
この場合、無理にその場に居続けるのは余計に愛犬に負担をかけてしまうことになるので、その場から速やかに離れてあげてください。
そして、愛犬が何に対して恐怖心を抱いているのか、トラウマを抱えるきっかけがあったかなど怖がる原因を把握しましょう。
トレーニングで克服できそうな場合は、少しずつ慣らして恐怖心を取り除いてあげてください。
飼い主との距離感
飼い主の存在を感じない時、犬は「自由に動いていい」と考えてしまうことがあります。
そのためリードを長く持ちすぎていると、自由にしていいのだと勘違いした犬が走りだしたりリードを引っ張ってしまうのです。
とくに伸縮性のリードはリードの長さが変わってしまうので、飼い主との距離感がわからなくなってしまいやすいです。
長すぎるリードは犬を制御しにくくなるので、適切だとされている1mから1.5m程度の長さのリードを使用しましょう。
逆にリードが短すぎると散歩中の行動が制御され過ぎてしまい、リードを引っ張る原因となってしまいます。
愛犬との距離感を1mくらいを保てるように、リードの長さを調整しましょう。
トイプードルが散歩で走るのはやめさせた方がいい?

愛犬が散歩中に突然走り出したりリードを引っ張ったりするような散歩は、率直に言ってやめさせた方がいいです。
リードをグイグイ引っ張る姿を見て、「散歩に出れて嬉しいんだな」と思うかもしれませんが、実は様々なトラブルが発生する危険性があります。
愛犬が突然走り出し、リードをグイグイ引っ張ることで1番負担が掛かってしまうのが愛犬の首です。
リードを強く引っ張るということは、リードが繋がれた首輪も強く引っ張られるということなので、愛犬の首や気道に負担が掛かってしまいます。
首に負担がかかると咳き込んだり呼吸困難になってしまう可能性があるため、大変危険だという事を覚えておきましょう。
また、グイグイと引っ張られるリードを持つ飼い主の手を痛めてしまうこともあります。
他にも突然引っ張られたことで転倒してしまったり、他の犬や人とトラブルになってしまったり事故にあう危険性もあります。
こうしたトラブルから見ても走ったりリードを引っ張ったりせず、飼い主の横を落ち着いて歩く散歩スタイルが愛犬にとっても飼い主にとってもいいのです。
習慣的に行う散歩だからこそ愛犬にも飼い主自身にも負担なく、他の犬や人に迷惑をかけないように行いましょう。
トイプードルが散歩で吠えるのはなぜ?

トイプードルは物覚えが良く、小型犬の中でも吠えることが少ないことから日本でとても人気のある犬種です。
しかし、飼ってみたら意外とよく吠えると感じる飼い主は少なくありません。
とくに散歩中の吠え癖について悩む飼い主は多く、実際に他の犬や人とすれ違うたびに吠えている犬を見かけたことがある人も多いでしょう。
もし愛犬の吠え癖に悩んでいるのであれば、まずは吠えてしまう原因を知ることが大切です。
それではなぜ、トイプードルは散歩中に吠えてしまうのでしょうか?
- 警戒心が強い
- 興奮している
- 散歩中のトラウマ
- 飼い主が動揺している
警戒心が強い
中型犬や大型犬に比べると身体の小さな小型犬は警戒心が強く、よく吠えると言われています。
トイプードルは小型犬の中でもあまり吠えないと言われていますが、他の小型犬と同様に警戒心が強い犬種です。
とくに子犬のころに他の犬や人と接する機会がなく社会性の身についていない犬や、限られた環境で育った犬は強い警戒心や恐怖心を持つようになると言われています。
また、子犬のころに社会性が身についていない犬の場合、他の犬や人とどのように接していいのかわからずに吠えてしまうことも。
興奮している
トイプードルは活発な子が多く、散歩が大好きな犬種です。
散歩に出れたことが嬉しすぎて、他の犬を見ると「一緒に遊ぼう!」と大興奮してしまって吠えてしまうことがあります。
嬉しそうに飛び回りながら吠える場合は、嬉しくて興奮してしまっている可能性が高いです。
散歩中のトラウマ
散歩中に嫌な経験や怖い経験をした場合にも吠えることがあります。
例えば知らない人にいきなり怒鳴りつけられたり、他の犬に追いかけられたり噛まれたりした経験があると、それがトラウマとなって恐怖心から吠えてしまうのです。
いつも同じ場所に来ると吠える場合はトラウマが原因の可能性が高いので、少しずつ慣らしていくか散歩ルートを変えるなどして対処しましょう。
飼い主が動揺している
他の犬が目に入ったときに、飼い主自身が動揺してしまった場合にも犬が吠えてしまうことがあります。
飼い主としてはいつもと変わらない様子で歩いているつもりかもしれませんが、飼い主の微妙な変化を犬は見逃しません。
他の犬を見つけたときに、「吠えたりしないかな」「飛びかかったりしないかな」と飼い主が不安に思うとそれが愛犬に伝わり、吠えてしまうことがあります。
他の犬や人が来たら飼い主自身が不安に思うのではなく、「私がいるから大丈夫」と愛犬が安心するような心構えで散歩を行いましょう。
トイプードルの散歩のしつけはどうすればいい?

トイプードルの散歩のしつけで身に着けてほしいのが、「リーダーウォーク」です。
リーダーウォークとは、飼い主が主導で行う散歩のことをいいます。
街中で飼い主の横や一歩後ろに犬がついて、飼い主と同じペースで歩いているのを見たことはないでしょうか?
実はあれこそがリーダーウォークで、飼い主の動きに合わせて歩き、飼い主が立ち止まったら自分もその場に立ち止まることを基本としています。
このリーダーウォークが身についていると飼い主との主従関係がしっかりとしているので、愛犬が突然走り出したり、グイグイとリードを引っ張られたり、他の犬に吠えたりするようなことがなくなります。
リーダーウォークを身に着けるだけで、散歩中の様々な悩みが解消されるでしょう。
しつけ方法としてまずは、飼い主の左側に立たせることから始めます。
犬が左横についたら飼い主に寄り添うように歩かせ、犬が飼い主よりも前に行こうとしたら鼻先を横切るようにターンしましょう。
犬にぶつかるようにターンすることで、「飼い主よりも前に出るとぶつかってしまう」と犬に覚えさせるのです。
この時に愛犬とアイコンタクトをしたり声をかけたりすると、「遊んでいる」と勘違いしてしまうので愛犬の目を見ずに無言でターンすることを意識してください。
飼い主よりも前に出てはいけないことを学ぶと、飼い主が立ち止まったときに犬も立ち止まるようになってきます。
こうしたトレーニングを繰り返すうちに、犬は飼い主の動きに合わせて歩くようになるので根気よくやっていきましょう。
飼い主の指示をしっかりと聞くことができると、おやつなどを与えてたくさん褒めてあげることも大切です。
ご褒美のおやつを与える時は、必ず飼い主の指示を聞いた時に与えることを意識してください。
指示を聞かない愛犬の気を引くためにおやつを与えてしまうと、余計に指示を聞かなくなってしまいます。
トイプードルの散歩のしつけまとめ

- 好奇心旺盛な性格であったり、恐怖心を感じている場合や飼い主との距離感がわからなくなってしまった際に走りだしたりリードを引っ張ったりする
- 突然走り出したりリードを引っ張りながら歩くような散歩スタイルは、犬の首に負担がかかったり飼い主が転倒してしまったり他の犬や人とのトラブルや事故に繋がる可能性があるのでやめさせる
- トイプードルは吠えることが少ないとされる犬種だが、社会性が身についておらず警戒心や恐怖心が強い場合や過去のトラウマ、散歩が嬉しくて他の犬に会って興奮していしまった場合に吠えてしまうことがある
- トイプードルの散歩の悩みを解消させるためにも、リーダーウォークを身に着けさせることがおすすめ
今回はトイプードルの散歩のトラブルとしつけについてご紹介しました。皆様の愛犬の散歩の参考にしていただけると幸いです。