
犬が散歩の時にハーネスを嫌がるのはなぜ?
犬の負担が少ないハーネスとは?
ダックスやチワワなど小型犬におすすめのハーネスは?
ハーネスを嫌がる犬のしつけ方法とは?
こんな犬がハーネスを嫌がる時の対処法や負担の少ないハーネスについてご紹介いたします。
目次
犬が散歩の時にハーネスを嫌がるのはなぜ?

犬がハーネスを嫌がる一番の理由は、ハーネスに対する嫌悪感です。
今まで見たことがないハーネスは犬にとって怖いものですし、それを怖がる、嫌がる、拒否するのは犬の正常な防衛本能です。
そんなときにいきなり体にハーネスを巻き付けられたら恐怖でしかありません。
過去に無理やり付けようとしてトラウマになっている場合もあります。
装着はうまくいっていても、付けたハーネスが苦しかったり、痛かったりするとそれもまたトラウマになります。
ハーネスそのものが怖いわけではなく、ハーネスをつけることによって、動きを抑制させることが苦手な犬もいます。
特にお散歩前などは、興奮状態なので、動きを抑制されるのは犬の意図に反しています。
ハーネスによっては、足を持ち上げて装着しなければならないので、よりストレスを感じる原因になっている場合があります。
そして、一度ハーネスから逃れることができると犬は学習し、逃げるようになります。
犬の負担が少ないハーネスとは?

犬がちょっとした負担でハーネスを嫌がるようになってしまうのでしたら、飼い主をしてはできるだけ負担の少ないハーネスを選びたいものです。
犬の負担が少ないハーネスとは、首が締まりにくく、関節が動かしやすい物と考えられます。
ハーネス自体、複数点が体に接するので、首一点で取り付ける首輪と違い負担が少ないものです。
その中でもより負担の少ないハーネスを選ぶには、ハーネスを装着した際、リードを取り付ける場所を持ち、犬の体を軽く持ち上げてください。
その際、犬の姿勢が崩れず、水平に持ち上がりそうであれば、負担の少ないハーネスと言えます。
重心のバランスが良く、特定の部位に負担がかからない構造になっている証拠です。
小型犬などには、ハーネスが重すぎないかも気をつけてあげましょう。
たくさん飾りがついているタイプもNGです。
体の周りでジャラジャと音がなることは犬にとって不快です。
ハーネスは大きく3種類に分かれます。
8の字タイプ、両肩を通すタイプ、ベストタイプです。
より負担が少ないハーネスにしたい場合、ベストタイプをおすすめします。
またいくら負担のかからない商品を選んでもサイズが合っていないと、それは犬への負担になります。
ハーネスを装着した際、人間の指が1~2本入る程度に調節してあげましょう。
そのためには、調節箇所が2か所あることが理想的です。
ダックスやチワワなど小型犬におすすめのハーネスは?

ダックスは、足が短く地面近くに首があるので、飼い主がリードを軽く引っ張っただけでも、首が締まってしまいます。
またダックスは、胴が長く、ヘルニアなどの腰の病気になりやすい犬種なので、なるべく上半身だけが持ち上がるという格好は好ましくありません。
そしてダックスは活発な子が多い犬種なので、すっぽり抜けてしまわないよう2点で調節できるハーネスがおすすめです。
フルッタ ウォーリアハーネス
犬が引っ張った時の力が首1点に集中しないような作りになっており、全面部分はしっかりとしたクッションが入っているため、締め付けることがありません。
そして背中部分に持ち手がついているので、犬が引っ張った時の制御もできます。
調節も2か所で出来るので、犬に合ったサイズにピッタリ合わせることが可能です。
チワワは気管虚脱になりやすい犬種です。
気管虚脱とは、気管が何かの原因でゆがんだり、押しつぶされたりすることで呼吸がしづらくなる病気です。
つまり、首に負担がかかるとそのぶん気管虚脱になる可能性が高くなるということです。
そのため、チワワはハーネスの中でも、負担の少ないベストタイプのハーネスがおすすめです。
また、足を触られるのが苦手なチワワには、8の字タイプのハーネスもおすすめです。
小型犬用 ソフトベストハーネス
ベストタイプのハーネスのため、犬に当たる面積とても大きく負担が少ないため安心です。
作りもしっかりしていて、カラーバリエーション豊富です。
ユリウスK9ハーネス
8の字タイプのハーネスで、前足を持ち上げずに、頭に通し腹の部分で留めるだけでいいので装着が非常に楽です。
がっちりとした作りになっており、サイズ展開も豊富なので、チワワでも付けられます。
背中の持ち手で負担なく犬を制御することが可能です。
ハーネスを嫌がる犬のしつけ方法とは?
ハーネスを嫌がる原因によってしつけ方法が変わってきますので、まずは犬が嫌がっている原因を探りましょう。
先述したように、ハーネス自体が怖い場合やハーネスをつける際に怖い思いをしたなどのトラウマが原因、動きを抑制されるのが苦手などという原因が主に挙げられます。
まずは、ハーネス自体が怖い、トラウマがある犬に対しては、ハーネスの近くでおやつをあげたり、いつものようなスキンシップを取ったりしてみます。
ハーネスがなにも危害を加えるものではないことを認識させ、ハーネスの存在を気にしなくなるまで続けます。
そして、おやつを与えながら、ハーネスに足を通してみたり、バックルの「カチッ」という音を聞かせてみたりします。
それも慣れてきたらハーネスを装着します。
ハーネスが装着できたら、思いっきり褒めてあげましょう。
大げさなくらいでちょうどいいです。
外に出るときだけでなく、ごはんの前や遊んであげる前などにハーネスの装着の練習をするとハーネスをつけると飼い主は喜んでくれるし、おやつはもらえるし、ごはんが出てくるときもある!と思わせることができます。
このように、良い循環を作ることで犬は学習し、ハーネスを喜んで付けてくれるようになります。
反対に、先を急ぎどんどんハードルを上げてしまうと、トラウマになり改善がもっと大変になるので、焦らず根気よく慣らしていきましょう。
次に、動きを抑制されるのが苦手な犬に対してですが、ゲージを使用してみましょう。
用意がない場合は、廊下や狭い空間で犬が走り回ったりできない環境を作りましょう。
おそらく、動きを抑制されるのが苦手な犬は散歩の前の過度な興奮状態に陥ることが原因と考えます。
そのため、犬を落ち着かせることが重要です。
犬をゲージに入れてから、ハーネスを見せこれから散歩に行くことを感じさせます。
そこで興奮状態になると思いますが、その興奮が収まるまでただじっとゲージの前でハーネスを持ったまま待機していてください。
犬が普段と違う様子を察し、どうしたら散歩に連れて行ってもらえるのか考える時間が来ると思います。
そこで、おすわりなどの体制になった瞬間にそっと興奮させないよう褒めてあげましょう。
ここでゲージを開けてあげ、ハーネスをつけてあげましょう。
落ち着いていることでハーネスをすんなり受け入れてくれるはずです。
ゲージでない場合でも、どうしたら散歩に連れて行ってもらえるかな?と犬が考えるような退屈な空間を作ってあげれば、ゲージがなくても大丈夫です。
ハーネスを嫌がる理由が様々なので、原因別にしつけ方法をお伝えしました。
またハーネスに限らず、飼い主との信頼関係が問題解決への近道なので、ほめて伸ばすことを心掛け、怒ってしつけることがないようにするのもポイントです。
犬のハーネスまとめ

- 犬がハーネスを嫌がる理由は嫌悪感やトラウマ、拘束感
- 犬に負担が少ないハーネスは、首が締まりにくく、関節が動かしやすい物であり、装着した際、犬が水平に持ち上がる物
- ハーネスには大きく首にかけるタイプと両肩にかけるタイプとベストタイプがある
- ハーネス自体を嫌がる場合は、ハーネス自体を日常生活に置き、慣れてきたらハーネスを装着し、犬が喜ぶことをしてあげると良い
- 拘束されることを嫌がる場合は、興奮状態を収まらせ、落ち着いてハーネスがつけられる環境を整えてあげると良い
- ダックスには、2点で調節できる、腰に負担のかかりにくいハーネスがおすすめ
- チワワには、気管を圧迫しないベストハーネスや、足を持ち上げる必要のない8の字ハーネスがおすすめ
今回は犬がハーネスを嫌がる理由や負担の少ないハーネスについてご紹介しました。皆様の愛犬の散歩の参考にしていただけると幸いです。