
散歩を拒否!?犬が散歩嫌いになる理由は?
散歩が嫌いな犬種がいる?
犬の散歩嫌いは克服できる?克服方法や対処法は?
こんな犬が散歩を嫌いになる理由と対処法についてご紹介いたします。
目次
散歩を拒否!?犬が散歩嫌いになる理由は?

「犬は喜び庭かけまわり、猫はこたつで丸くなる~」という童謡があるように、犬は元気に外を走り回るイメージがあります。
犬はみんな散歩が好きなのでは?と思う方も多いでしょうが、実は散歩が嫌いな犬は少なくありません。
「散歩に行くよ」と声をかけてリードを引っ張っても驚くほどの力でその場から動かなくなる子もいます。
なぜ、散歩を嫌いになってしまったのでしょうか?
過去の散歩で怖い思いをした
散歩中にビックリしたことや怖い思いをしたことがトラウマとなり、散歩に対して恐怖心を抱き嫌いになってしまったケースです。
例えば他の犬に吠えられたり、車や自転車に轢かれそうになったり、知らない犬との出会いに恐怖を感じていたり。
とくに子犬のころは初めて嗅いだ外の空気、初めての感触のコンクリートや地面、大きく生い茂る草花、大きな音を立てて動く車、初めて出会う人や犬など、未知なものに囲まれています。
人間も初めて訪れた土地や初めて触れる物、初めましての人には緊張しますよね。
こうしたケースは、「社会化が不足している犬」に多くみられます。
社会化が不足している
社会化は生後2~3ヵ月に訪れる時期のことで、親犬や兄弟犬と一緒に暮らすことでコミュニケーションの仕方やケンカの仕方、甘噛みの仕方、他の人や犬との接し方などを学ぶ大事な時期です。
子犬は警戒心や恐怖心が少なく、あらゆるものへ興味津々であるため、社会化の時期に外の世界に触れることがとても大切になります。
そのため、社会化が不足しているとあらゆるものに対して警戒心や恐怖心を持ってしまい、興味や好奇心が薄くなってしまいます。
楽しい散歩を経験していない
十分に探索を堪能できずに不完全燃焼で散歩が終わると、散歩嫌いになる恐れがあります。
また他の犬と無理やり遊ばせたり、行きたくない方向へ無理に行かせるなど、犬にとって嫌がることを無理やりさせることも、散歩嫌いの原因の一つです。
犬がおもうように歩いてくれないからとイライラしたりすることも犬へ感情が伝わってしまいます。
首輪が合っていない
首輪が犬のサイズにきちんと合っていないと息苦しさを感じてしまいます。
そうすると首輪自体に恐怖心を抱き、飼い主さんが首輪を持つだけで逃げる子もいるでしょう。
また、散歩中に犬が歩かないからと無理矢理リードを引っ張る飼い主さんもいますが、これもNGです。
首に負担がかかり息苦しいだけでなく、「散歩に行く=苦しい思いをする」と学習してしまいます。
老化により体力がなくなっている
今まで散歩が好きだったのにも関わらず散歩に行きたがらなくなる場合は、年齢が原因かもしれません。
年齢を重ねて老犬になると身体機能や筋力が低下し、家の中でもあまり動かなくなります。
犬の老化のサインは急にあらわれるため、見逃さないよう日頃からきちんと愛犬を観察しましょう。
散歩が嫌いな犬種がいる?
もともと散歩が嫌いな犬種があるのか?
ちょっとした疑問としてそのような疑問も出てくるかもしれません。
ただ、散歩を嫌いになる原因は環境や性格によるものであるため、犬種は関係ないと考えれます。
しかし、チワワやポメラニアン、プードルなどの超小型犬種は骨が細く筋肉が弱いため、長時間の散歩や激しい運動をしなくて良いということもあります。
そのため、超小型犬種を飼っている飼い主さんは子犬のころからあまり散歩に行かない傾向にあります。
もちろん環境や性格によりますが、超小型犬種は散歩を嫌いになる確率が高いと考えられています。
犬の散歩嫌いは克服できる?克服方法や対処法は?

犬の散歩嫌いは克服できるのか?
出来れば散歩嫌いを克服してお出かけする楽しさを愛犬に感じてもらいたい。
そう考える飼い主の方も多いはずです。
結論から言いますと犬の散歩嫌いは克服できます。
飼い主さんには時間と根気が必要になりますが、愛犬の幸せや健康のために根気よく続けていきましょう。
過去の散歩で怖い思いをした場合は抱っこ散歩などで短い時間でも外に出てみることからはじめます。
外に出ること自体に恐怖心を持っている恐れがあるので、まずはベランダや庭などの家に近いところに出てみましょう。
5分だけでも外の世界を感じることで、好奇心が掻き立てられたり気分転換になります。
慣れてきたら自由に歩かせてみましょう。
また、飼い主さん自身も楽しむことが大切です。
飼い主さんの笑顔や楽しい雰囲気は愛犬にも伝わっているため、「外に出ることは楽しいこと」「飼い主さんと一緒なら大丈夫」と認識してくれます。
社会化が不足している場合も同じく短い時間でも外に出てみることからはじめます。
5分だけでも外に出てみると良いでしょう。
ゆっくりと焦らず、自信を付けさせてあげることが大切になります。
楽しい散歩を経験していない場合は一緒に散歩を楽しむことです。
家の中で過ごすことが多い犬にとって、散歩は一大イベントです。
さまざまなものの匂いを嗅いだり外の世界に触れることで、探索欲求を満たし脳を活性化させることが大切となります。
ただ歩くだけでなく、内容の濃い散歩にするようにしましょう。
首輪が合っていない場合は正しい首輪を付けてあげることです。
今一度、愛犬に合っている首輪なのかを確認しましょう。
小型犬に大きな首輪を付けると負担となり、大型犬に小さな首輪を付けると締め付けられて息苦しくなります。
体の大きさによって正しいものを選びましょう。
老化により体力がなくなっている場合はリフレッシュが目的の散歩にすることです。
年齢を重ねると関節が弱くなったり、筋肉が衰え始めます。
そのため、若いときにしていた長時間の散歩や激しい運動はしないようにしましょう。
老犬には老犬に合った散歩方法があります。
老犬の散歩は「気持ちをリフレッシュさせる」ことが目的となります。
家の中で過ごすことが多い老犬にとって外の世界はとても新鮮でリフレッシュすることができるだけでなく、体を動かすことで血液の循環が良くなることが期待できます。
犬が散歩嫌いになる理由まとめ

- 実は散歩が嫌いな犬は少なくない
- 散歩嫌いになるのは環境や性格など、さまざまな原因が考えられる
- 超小型犬種は散歩を嫌いになる確率が高いと考えられる
- 犬の散歩嫌いは克服できる
- 飼い主さんも一緒に散歩を楽しむことが大切
今回は犬が散歩嫌いになる理由や対処法についてご紹介しました。皆様の愛犬の散歩の参考にしていただけると幸いです。