
犬の散歩ではトイレをさせないのが正しいマナー?
犬のマーキングは迷惑?マナー違反?
犬の散歩中にトイレをさせないのは良いこと?
犬の散歩でトイレをさせない方法とは?
こんな犬の散歩におけるトイレに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
犬の散歩ではトイレをさせないのが正しいマナー?

犬の散歩を行う際は自分たちが楽しむだけでなく、周りの人を不快な気持ちにさせないように気を付ける必要があります。
そこで大切になってくるのが、散歩中のマナーです。
とくにトイレに関するマナーは、飼い主としてきちんと身につけておきましょう。
犬の中には散歩の時にしかトイレができない子もいて、「散歩=トイレ」と考える飼い主は今でもたくさんいます。
しかしこの考え方は間違いであり、散歩のトイレのマナーの基本は「させない」ことです。
本来、犬の散歩は「ストレス発散や気分転換、運動をさせること」を目的としています。
つまり、トイレをさせるために散歩を行っているわけではないのです。
散歩に利用する公園や道は多くの人が利用する公共の場です。
犬の散歩を許可されているからといって「排泄させていい場所ではない」ということを頭に入れておきましょう。
とくに公園などの小さな子どもが多く利用する場所は、衛生的にもよくありません。
ただ排泄は生理現象であるため、警察犬や盲導犬レベルの訓練を受けないと完璧にコントロールするのはなかなか難しいです。
散歩中にさせないように気を付けていても、愛犬がしてしまうことだってあるでしょう。
散歩中に愛犬がトイレをしてしまったら、尿の場合は水で流し、糞は必ず持ち帰るようにしてください。
絶対に「放置」はしてはいけません。
最近では、水で流した後にペットシーツで吸いとったり、ペットシーツの上で排泄させる飼い主も増えてきています。
散歩中には基本的に排泄させないことを心掛けながら、万が一の際はしっかりと後処理を行えるように準備しておきましょう。
犬のマーキングは迷惑?マナー違反?
散歩中のマーキングは、基本的に「マナー違反」とされています。
そもそも「マーキング」と「おしっこ」に違いがあるのをご存じでしょうか?
マーキングとは他の犬に自分の存在を知らせるために、他の犬が嗅ぎそうな場所で少量の尿を意図的に排泄する行為です。
長い間ニオイを残すためにできるだけ高い位置にマーキングしようとするため、片足を上げて行う場合が多く、中には両足を上げた逆立ちの状態で行う子もいるとか。
縄張りを示す目的で行われるのでオスのみの行為だと思われがちですが、メスでも発情期にオスを惹きつけるためにマーキングを行います。
このようにマーキングは自分の存在を他の犬に知らせることを目的に行われる行為であるため、ニオイがきつく残ってしまいやすい特徴があります。
残ったマーキングの匂いは周りの人に不快感を与えてしまうために、散歩中のマーキングはマナー違反とされているのです。
マーキングはしっかりとしつけを行うことで、防ぐことができる行為でもあります。
周りの人に不快な思いをさせないためにも、飼い主の責任としてしっかりとしつけを行いましょう。
犬の散歩中にトイレをさせないのは良いこと?

前述でもお伝えした通り、散歩中のトイレはさせないことが基本のマナーとされています。
しかし、「トイレを我慢させるのは身体に悪いのではないか?」と感じる人もいるでしょう。
犬は長時間トイレを我慢することができますが、かといって我慢させすぎるのはやはり身体によくありません。
トイレを我慢させすぎると、膀胱炎や尿路結石といった病気を発症してしまう場合もあります。
散歩中にトイレをさせてはならないというマナーに囚われて、愛犬が病気になってしまっては元も子もありません。
しかし、かといって周りの人に不快感を与えるわけにもいかないでしょう。
そこで覚えておいてほしいのが「散歩中のトイレは我慢をさせるのではなく、トイレのタイミングを調整してあげることで散歩中に行きたくならないようにする」ことが大切だということです。
犬は習慣化することが得意な生き物なので、トレーニングを続けるうちにトイレをしていい時間を覚えてくれます。
トイレの時間がある程度決まれば、散歩に出掛けるタイミングも掴みやすくなるでしょう。
犬の散歩でトイレをさせない方法とは?
ここまで「散歩中にトイレをさせないことが基本のマナー」とご紹介してきましたが、それでは実際に散歩中にトイレをさせないようにするにはどうすればいいのでしょうか?
最近の飼い主の間では、「散歩の前にトイレを済ませておく」という考えが広がりつつあります。
これは散歩前にトイレをさせることで、愛犬が散歩中にトイレがしたくなることを防ごうという考えです。
先程お伝えした「トイレの時間を調整する」やり方がこの方法です。
また、散歩中はリードを短く持つように心掛けましょう。
リードを短く持つことで犬の行動範囲を制限し、排泄やマーキングを好きなタイミングで行わないようにすることができます。
とくにマーキングはほかの犬がマーキングしたニオイにつられて行ってしまうこともあるので、そうしたニオイを嗅いでしまわないように飼い主が制御してあげましょう。
このように散歩中にトイレをさせないように気を付けていても、愛犬が散歩中にトイレをしたがることもあるかと思います。
その場合はその場所が商店街や人通りの多い場所ではないか、他人の私有地や住宅の前ではないかなどを確認してください。
周りの人に迷惑のかかる場所にいる場合は、立ち止まらずにトイレをしても大丈夫そうな場所へ移動しましょう。
前述でも散歩中にトイレをさせないように完璧にコントロールするのはなかなか難しいとお話ししましたが、しつけをすればトイレをしていい場所とそうでない場所を覚えさせることは可能です。
散歩中にトイレをさせないことを基本のマナーとしながらも、万が一の場合は周りの人に不快な思いをさせないように飼い主として心掛けましょう。
犬の散歩中のトイレまとめ

- 散歩中にトイレをさせないことがマナーの基本である
- マーキングはニオイがきつく残りやすいので、しないようにしっかりとしつけを行う
- トイレを我慢させすぎるのはよくないため、トイレの時間を調整して散歩中にしたくならないようにする
- トイレは散歩前に済ませ、リードを短く持って行動範囲を制限することで自由に排泄やマーキングを行わないようにする
- 万が一、散歩中にトイレをしたがったら周りの人に迷惑がかからない場所でさせ、後処理をしっかりと行う
今回は犬の散歩中のトイレに関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の散歩の参考にしていただけると幸いです。