犬のおやつの量はどのくらいが適正?欲しがるだけあげても大丈夫?

2022年8月21日

犬のおやつの量

犬のおやつの量はどのように決める?

犬のおやつは1回の量より回数を分けた方が良い?

褒める時やしつけの時におやつを与えるのは良い事?

こんな犬のおやつの量に関する疑問についてご紹介いたします。

犬のおやつの量はどのように決める?

犬のおやつの量の決め方

犬のおやつの量は個体差や生活環境にもよって異なりますが、栄養バランスの観点から1日の摂取すべき食事の10%ほどが適正な量と言われています。

そもそもおやつは食事で栄養を摂る上で成り立つ為、犬が欲しがるだけあげて良い訳ではありません。

一方で、犬との生活の中ではおやつが必要なタイミングも多くあることから、予め適正な量を把握し用意しておくのが安心です。

分かりやすい例をドッグフードをおやつにした場合で解説します。

犬に与えなければならない1日分のドッグフードを200gとしましょう。

その中の10%をおやつに振り分けると20gがおやつ、残りの180gが食事で与えるべき量です。

用意する為の簡単な方法として、予め1日分のドッグフードの量を食事用とおやつ用にそれぞれ小分けにします。

食事でもおやつでも犬に与えやすく、また、それぞれの量を誤らずに与えることができるでしょう。

ドッグフードは栄養バランスが考えられた、いわゆる総合栄養食です。

その為、1日の決められたドッグフードからおやつとして犬に与える際は栄養面での心配は少ないと言えます。

しかし、犬が飽きないようにと、ドッグフード以外のおやつをあげることもあるでしょう。

ドッグフード以外のおやつをあげる場合は、同じ量でも栄養構成が変わる為、注意する必要があります。

また、1日の決められた量に収める為に、おやつを与え過ぎたら食事を減らせば良い、というのは安易な考えです。

食事とおやつのバランスを崩してしまうと、状況によっては犬が栄養不足となり、体調に悪影響が起きる可能性があります。

犬に与えるのは食事がメインで、おやつは必要なタイミングのみと心に留めておいて下さい。

おやつ中心の生活にならないよう、飼い主がルールを決めて、与え過ぎないように常に管理することが重要です。

まずは、犬にとって適正な食事量を獣医師と相談した上で、適正なおやつの量を決めると良いでしょう。

犬のおやつは1回の量より回数を分けた方が良い?

犬のおやつの量と回数

犬に与えるおやつは、1回で多く与えるよりも、少ない量を複数の回数に分けて与えた方が良いです。

理由は2つあります。

  • 犬はおやつを「食べる」よりも「もらう」方に大きな喜びを感じる(回数が多い程、犬の喜びが増す)
  • 犬は飲み込めると認識したらよく噛まずに飲みこむ習性がある為、少ない量でも構わない(少ない量にすることで回数を増やせる、余分に与えずに済む)

犬により満足感を与えられるという観点から、「おやつは1回の量をなるべく少なくして、回数を分けて与えた方が良い」となります。

また、特に子犬時はしつけトレーニングも多く、しつけのおやつを与える回数が多くなる点においても有効と言えるでしょう。

ドッグフードのトッピングとしても便利なさつまいもやささみをおやつとして取り入れる際も、少ない量で回数を分ける方法なら選択肢となります。

さつまいもやささみをおやつとして与える際の1日の目安量や注意点について確認しておきましょう。

ちなみに1日の目安量については犬の個体差による為、与えて良いかどうかを含めて獣医師と事前に相談をすると安心です。

さつまいもとささみのどちらも共通しているのは

  • 犬に与える前に必ず加熱し、しっかりと火が通ったものを与える(味付けは一切しない)
  • 犬が食べやすい(飲み込んでも問題無い)大きさにする
  • 体に良い食べ物だからといって与え過ぎない
  • 犬の個体差によって好みがあったり、アレルギーを含め持病がある犬は更に悪化する場合がある為、無理に与えてはならない
  • 一歳までの子犬や高齢犬は消化不良の恐れがある為、避けた方が良い

という点が挙げられます。

また、さつまいもとささみのそれぞれの特徴です。

さつまいも(体重5kgの小型犬なら1日25gを目安)

加熱方法は蒸す・茹でる(生だと消化不良になる)

皮は取り除き冷ましたものを、犬が食べやすいサイズのサイコロ状に切る。

さつまいもに含まれる食物繊維は整腸や便秘に有効な点や、数種類のビタミンを摂取できるという良い点がある。

一方で、糖質が高めで高カロリーという点で糖尿病や肥満が心配な犬や、カリウムが多く含まれている点から心臓や腎臓に持病がある犬は避ける。

ささみ(体重5kgの小型犬なら1日30gを目安)

加熱方法は蒸す・茹でる。(生だと食中毒の恐れがある)

冷ましたものを、犬が食べやすいサイズまで手で細かく裂く。

エネルギー源としてのたんぱく質が豊富な点や、肥満防止に有効な低カロリー低脂肪という良い点がある。

一方で、ささみに含まれるリンの過剰摂取で腎臓の持病がある犬には悪影響が出てしまう。

与える際は犬の体調の為におやつは少ない量で回数を分けて調整しながら様子を見ましょう。

下痢や嘔吐といった体調に少しでも変化があった場合は、早めの獣医師への相談が安心と言えます。

褒める時やしつけの時におやつを与えるのは良い事?

犬のしつけとおやつ

犬を褒める時やしつけの時におやつを与えるのは犬がより喜ぶ為、良いタイミングと言えます。

効果的におやつを与えることで、しつけがスムーズに行えたり、犬との関係もより深まるからです。

おやつを与えるタイミングは飼い主や犬の意向で、いつでも好きな時に行うべきではありません。

犬はおやつを与えれば与えるだけ食べる為、おやつの量もタイミングも、飼い主のコントロールが全てかかっています。

適正なおやつの量は先述の通りですが、適正なおやつのタイミングもルールを決めると良いでしょう。

  • しつけに成功した時
  • 散歩から帰ってきた時
  • 風呂から上がった時
  • 薬を飲ませたい時(錠剤を包む)

ポイントは「行動」に対しておやつをあげるということです。

犬が欲しいというからおやつをあげるのは良くありません。

また、今は食事、今はおやつ、と犬に分かりやすくメリハリをつけてあげるのも飼い主の大切な役目です。

おやつを上手に利用することで、犬とのコミュニケーションが増えて関係も深まり、犬のストレス解消にも繋がる為、適正な量とタイミングを守りましょう。

なんでもかんでも「しつけ=ご褒美はおやつ」という考え方になってしまうのも少々問題がありますので、しつけの中でも飼い主様とのコミニュケーションを優先することを忘れてはいけません。

犬のおやつの量まとめ

犬のおやつの量
  • 犬の個体差にもよるが、おやつの量は1日に摂るべき食事量の10%ほどが適正
  • 犬のおやつは1回の量よりも回数を分けることに重点をおく
  • 犬のおやつにはドッグフード以外に「ささみ」や「さつまいも」という選択肢があるが、量だけでなく犬の体調を考慮して与える
  • 犬を褒める時やしつけの時に、適正な量のおやつを与えると良い

今回は犬のおやつの量に関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。

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  • この記事を書いた人

マサ

20年以上の犬の飼育経験から得た知識を多くの愛犬家に発信しています。私の経験と知識が皆様の愛犬の世話のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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