
犬がおもちゃを持ってくるのはなぜ?
犬がおもちゃを持ってくるけど離さないのは?
犬が寝る時におもちゃを持ってくるのは遊びたい?
こんな犬がおもちゃを持ってくる行動の理由についてご紹介いたします。
目次
犬がおもちゃを持ってくるのはなぜ?

犬が飼い主のもとにおもちゃを持ってくるのには、大きく分けて3つの理由が挙げられます。
- 飼い主に一緒に遊んでほしい
- 飼い主に反応してほしい(気づいてほしい、見せびらかしたい、褒めてほしい等)
- 飼い主への贈り物
このような理由の中から思い当たるところを探してみましょう。
飼い主におもちゃで一緒に遊んでほしい
犬がおもちゃを持ってくるのは大半がこの理由かもしれません。
飼い主の目の前に落としたおもちゃを拾って犬が飛びついてきたら、犬は一緒に遊ぼうという誘いをしていると考えられます。
遊ぶ方法は持ってくるおもちゃや犬の好みによって様々です。
例えばぬいぐるみなら飼い主と犬で引っ張り合いをしたり、ボールなら飼い主が投げてあげると犬は拾いに行くので喜ぶでしょう。
犬は持ってくるおもちゃを使って、飼い主と一緒になって遊ぶ事を求めています。
飼い主に反応してほしい(気づいてほしい、見せびらかしたい、褒めてほしい等)
この場合は遊びたいというよりも飼い主に何か反応してほしい気持ちの方が強いです。
状況によってその気持ちには少し違いがあります。
とにかく気づいてほしい時には寂しかったり、飼い主に思うように構ってもらえていない等のタイミングでおもちゃを持ってきます。
飼い主の手を止めさせて、何とか自分を気づかせたいと考えているのかもしれません。
おもちゃを見せびらかしたい時にも、飼い主に見せびらかすために犬がおもちゃを持ってくる事があります。
犬がおもちゃを持ってくるのに咥えたままじっと見つめていたり、飼い主がおもちゃを取ろうとするとスッとかわして逃げることがあります。
そのような時には飼い主の反応を見て、犬は楽しんでいるのでしょう。
他にも過去に犬がおもちゃを持ってきた時に飼い主が褒めた経験があれば、その時のように褒めてほしくておもちゃを持ってくる事があります。
他の部屋からわざわざ飼い主のところへおもちゃを持ってきたり、飼い主でもどこにあったのかわからない様なものを持ってきた場合等はこの理由が当てはまりそうです。
安心しながら一人遊びをしたい時にもおもちゃを持ってくることがあります。
わざわざ飼い主のもとに犬がおもちゃを持ってくるのに、結局一人でかじったりして遊んでいることがあります。
飼い主に見てもらっているだけで、犬は安心して一人遊びをしているとも考えられます。
飼い主への贈り物
飼い主に喜んでほしくて犬がおもちゃを持ってくる事があります。
褒めてもらった記憶の様に、過去に飼い主に喜んでもらえた事が犬にとっては嬉しくて、また持ってくるのです。
これは飼い主への信頼の表れでもあり、犬からの愛情表現とも考えられます。
犬がおもちゃを持ってくるけど離さないのは?

犬がおもちゃを持ってくるけど離さないでずっと咥えたままだったり、取ろうとすると唸る等の反応をして飼い主におもちゃを渡さない場合も幾つかの理由が考えられます。
- もっと遊びたいという主張
- 飼い主に渡したくない、自分だけのものであるという主張
- 強いストレス状態などの精神的不安や病気の可能性
もっと遊びたいという主張
散歩に行けなかった日や、おもちゃで遊んでもらう時間が少なくて犬が不満な状態の時に考えられる理由です。
遊びたい気持ちが抑えきれず、一旦遊び始めると興奮状態になりやすくなります。
飼い主に渡したくない、自分だけのものであるという主張
持ってきたおもちゃを飼い主が取ろうとした時に唸りながら抵抗したら、この理由が当てはまりそうです。
自分だけのおもちゃを飼い主に取られたくないから離さないでいるといえます。
強いストレス状態などの精神的不安や病気の可能性
犬が強いストレス状態で不安な気持ちから、心を安定させる為におもちゃを離さないという事もあります。
普段から犬との時間が取れていない、家に新しい人が増えた等、犬にとってストレスの原因は何かを見つけて対応してあげる事が大切です。
状況によっては、衝動的に同じ行動を繰り返す常同障害の症状等や、特に高齢の犬においては認知症の可能性も出てきます。
もし犬がおもちゃを離さず徘徊を続ける等の普段と違う状態に気づいたり、心配な場合は獣医師に相談すると安心でしょう。
これらのようなおもちゃを離さない時の犬との関わり方については注意が必要です。
どの場合も無理矢理におもちゃを犬から取ろうとしたり叱ったりすると、犬がおもちゃを取られるまいと必死に抵抗し興奮状態になり、犬がおもちゃを誤飲してしまう恐れがあります。
もしおもちゃを回収したいなら、犬が落ち着いている時に行いましょう。
まずは犬が好きなおやつ等を犬に見つからないよう準備します。
おやつを渡して犬が気を許した瞬間に、さりげなくそっと犬からおもちゃを回収します。
ただ、犬はおもちゃを取られた事にストレスを感じるかもしれませんので、別の方法で遊んであげたり褒めてあげたり等のケアを忘れずに行いましょう。
おもちゃを離さない等の悩みには、それを予防するしつけも方法としてあります。
犬がおもちゃを持ってくる度に断らず遊んであげると、犬はいつでも遊んでもらえると勘違いしてしまいます。
おもちゃで遊ぶのは決まった時間だけだと犬に分かってもらえるように、なるべく飼い主がリードして遊ぶように習慣付けていくのです。
一方で、犬とおもちゃで遊ぶことは飼い主と犬の関係を深める事にも繋がるので、しつけをする際も楽しみながら行い、犬も飼い主もストレスなく過ごす事が大切です。
たまには犬からの遊びの誘いに乗ってあげると喜びも倍増し、より絆も深まるでしょう。
犬が寝る時におもちゃを持ってくるのは遊びたい?

寝る時に犬がおもちゃを持ってくる理由も遊びたいからかというと、一概にそうとも言えません。
もちろん、犬が遊び足りなくて寝る間際でもおもちゃを持ってくる事も無い事はありませんが、別の理由も考えられます。
寝る時には特に、犬はお気に入りのおもちゃをベッド等に持ってくる事があります。
宝物のようなお気に入りのおもちゃを自分の傍に置く事で落ち着いて寝られるのです。
ぬいぐるみのような素材においては自分の匂いが付いている事で、形状や触り心地も相俟ってより安心するのでしょう。
また、犬が元々持っている本能から、仕留めた獲物(おもちゃ)を誰にも取られるまいと隠す為におもちゃを持ってくる事も考えられます。
これらの場合はおもちゃを取ろうとすると犬は唸る等の抵抗をするので注意しましょう。
寝る前に犬がおもちゃを持ってくる場合は、まだ遊びたいのか安心して寝る為に持ってきたのかきちんと見極めてあげる事が重要といえます。
犬がおもちゃを持ってくるまとめ

- 犬が飼い主におもちゃを持ってくるのは、一緒に遊びたいからが大半の理由
- 犬がおもちゃを持ってくるのに離さないのは、犬が何か不満を感じている可能性がある
- おもちゃの誤飲を防ぐため、犬が離さない時は無理矢理に取ろうとしない
- 犬が寝る時におもちゃを持ってくるのは、遊ぶより犬が安心して寝る為の準備の可能性もある
今回は犬がおもちゃを持ってくる時の気持ちについてご紹介しました。皆様の愛犬のおもちゃ遊びの参考にしていただけると幸いです。