
犬の歯磨きシートとは?やり方は?
犬の歯磨きはシートだけでも大丈夫?その効果は?
犬が歯磨きシートを食べた!大丈夫?安全?
犬の歯磨きシートのおすすめは?
今回は犬の歯磨きシートに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
犬の歯磨きシートとは?やり方は?

犬の歯磨きシートとは歯ブラシを使わずに犬の歯磨きが出来る優れものアイテムです。
犬は自分で歯を磨くことができないので飼い主が磨いてあげる必要がありますが、犬の中には口元を触られることを嫌がる子もいるので、いきなり歯ブラシで歯磨きを行うことはおすすめしません。
まずは口元に触れることからはじめ、唇をめくってみたり、口の中に指を入れて歯を触ってみたりと少しずつ慣らしていきましょう。
歯ブラシを使用しての歯磨きは、異物感があって嫌がる場合が多い傾向にあります。
しかし、歯磨きシートは歯ブラシとは違って飼い主の指に巻き付けて使用するので、犬が異物感を感じにくく、スキンシップの1つとして歯磨きを行うことができるでしょう。
歯磨きシートの使い方としては、まずは指にしっかりとシートを巻き付けます。
この時、まっすぐとシートを巻くのではなく、斜めに巻いて先端を尖らせるようにするのがポイントです。
先端を尖らせることで、小さい歯や細かい部分も磨きやすくなりますよ。
犬の口の中にシートを入れる際は、横からそっと滑り込ませるように指を入れましょう。
歯磨きシートを指に巻いた方の手と反対の手で唇を軽くめくりながら磨いていくと、歯と歯茎を確認しながら磨くことができます。
磨き方としては前から奥に向かって、1本1本丁寧に磨いてあげてください。
犬の歯磨きは毎日行うことが理想ですが、歯磨きが嫌いな犬もいます。
愛犬が歯磨きを嫌う場合は3分の1程度の歯を毎日磨き、3日ですべての歯を磨くイメージで行うと良いでしょう。
最終的には1日ですべての歯を磨けるように、少しずつ慣らしてあげてください。
歯磨きに早く慣れてもらうためにも、生後2か月ごろから少しずつ歯磨きの練習を始めるといいでしょう。
犬の歯磨きはシートだけでも大丈夫?その効果は?

歯磨きシートによるデンタルケアは、歯の表面に付着した汚れを落とす点に関しては十分に効果を発揮してくれます。
しかし、歯と歯茎の間や歯と歯の間などの細かい部分の汚れを取り除くのは難しく、歯磨きシートだけのデンタルケアでは不十分です。
細かい部分のケアはやはり歯ブラシを使用した方が効果があるので、少しずつ歯ブラシでの歯磨きに慣れさせていきましょう。
中には歯ブラシを嫌がる犬もいるかと思います。
歯ブラシを使用してのケアを自宅で行うのが難しい場合は、定期的に動物病院へ行って歯ブラシでケアをしてもらうのも1つの手です。
歯磨きは毎日行うべきだからこそ、愛犬にとっても飼い主にとってもストレスの少ない方法で行えるように工夫していきましょう。
犬が歯磨きシートを食べた!大丈夫?安全?

歯磨きシートを使用する際に注意したいのが、「シートの誤飲」です。
指にしっかりとシートが巻き付いているか、途中で緩んでいないかを確認しながら歯磨きシートを使用しましょう。
万が一、愛犬が歯磨きシートを飲み込んでしまった場合は、すぐに動物病院を受診してください。
この時に絶対にやってはいけないのが、「自己判断で無理に吐かせようとする」ことです。
「水や食塩を飲ませて嘔吐させる」という情報がネット上にはありますが、この行為はかえって愛犬を危険な状態にしてしまう可能性があるので絶対にやめてください。
動物病院を受診した際は、「いつ飲み込んだのか」「震えたり吐いたりといった症状があるか」など、誤飲してからの愛犬の様子をしっかりと伝えましょう。
犬の胃は飲み込んだものを2~3時間程度とどめておくので、動物病院へは誤飲してから2時間以内に行くことをおすすめします。
誤飲して2時間以内に受診すれば嘔吐を誘発させる注射などを使用してシートを吐き出させることが可能なので、誤飲してから病院に行くまでの時間が早いほど手術を行わずに対処できる確率が上がります。
しかし、誤飲した時間帯が夜だった場合やかかりつけ医が休診日だった場合、すぐに動物病院へ行けないこともあるでしょう。
たとえ愛犬がいつもと変わらない様子だったとしても誤飲してから2時間以上経過すると、シートが消化器官に詰まってしまう危険性があります。
消化器官に詰まってしまうと命に関わる危険な状態になってしまうので、こうした緊急時に備えてかかりつけ以外の病院をチェックしておきましょう。
緊急診療できる病院、かかりつけ医の休診日に診療している病院、夜間でも対応できる病院などをチェックしておくと、誤飲や事故などのトラブルが発生しても素早く対応することができます。
犬の歯磨きシートのおすすめは?

そろそろ愛犬の歯磨きを始めたいけど、たくさんの種類があってどの歯磨きシートを選べばいいのかわからない方も多いでしょう。
歯磨きシートを選ぶ上で最も重要視したいのが「安全性」です。
歯磨きシートは直接愛犬の口の中に入れて使用するので、犬の口の中に入っても問題のない成分が使用されているか、口の中が傷つかない素材かなどをしっかりと確認しましょう。
「飲み込まれにくいサイズ感」のものを選ぶのもポイントです。
歯磨きシートは薄く柔らかいために誤飲が起こりやすいので、指から離れにくいサイズの物を選びましょう。
小さいサイズのものはどうしても指から離れやすいので、指に巻き付けやすい手のひらサイズのものがおすすめです。
そしてもう1つ、「丈夫な素材」であるかどうかも必ずチェックしてください。
破れやすい素材のシートだと、飲み込んでしまう危険性があるのはもちろんのこと、小さく敗れたものは飼い主が誤飲に気付かない可能性もあります。
少量のシートを飼い主が気付かないうちにたくさん飲み込んでしまうと、トラブルが発生してしまうので、できるだけ破れにくい素材のものを選んであげましょう。
続いておすすめの歯磨きシートを3つご紹介するので、歯磨きシートを選ぶ際の参考にしてみてください。
PETKISS 歯磨きシート(LION)
ストライプ構造になっており、汚れをしっかりと絡め取ってくれる歯磨きシートです。
国産商品ですが、値段もお手頃なところもおすすめポイント。
無香料タイプとアップルの香りがあるので、愛犬の好みに合わせて選ぶことができます。
犬猫用 歯磨きシート(ペットプロ)
純水と食品成分を使用した、2つ折りで指に巻き付けやすい商品です。
さらにノンアルコールなので、安心して使用することができます。
ワンコ歯石トルン(ふしみ和紙アート研究所)
様々な歯磨きシートがある中でも珍しい、和紙でできた歯磨きシートです。
吸着力のある天然鉱石のゼオライトが配合されているので歯の汚れだけでなく、愛犬の口臭ケアにもおすすめ。
120枚入りと大容量で、愛犬にも環境にも優しい商品です。
歯磨きシートは愛犬と飼い主のコミュニケーションの1つともいえますが、口の中を触られることは少なからず愛犬のストレスとなってしまうかもしれません。
愛犬が歯磨きが苦手な場合は、愛犬の好きなフレーバーの歯磨きシートを使用することでリラックスさせてあげることができます。
好きな香りでリラックスすることができると、歯磨きのことも好きになってくれるかもしれないので、色々なフレーバーのシートを試して飼い主と愛犬にぴったりな歯磨きシートを見つけてくださいね。
犬の歯磨きシートまとめ

- 歯磨きシートは先端を尖らせるように指に巻き、1本1本丁寧に歯を磨いていく
- 歯磨きシートは歯の表面の汚れを落とす点に関しては十分に効果があるが、歯と歯茎の間の汚れを落とせないので、デンタルケアとして歯磨きシートだけでは不十分
- 歯磨きシートを誤飲してしまった場合は、無理に吐かせようとはせずにすぐに動物病院を受診する
- 歯磨きシートを選ぶ際は、「安全性」「飲み込まれにくいサイズ」「丈夫な素材」がポイント
今回は犬の歯磨きシートに関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の歯磨きの参考にしていただけると幸いです。