
犬の歯磨きに人間用歯磨き粉は大丈夫?危険?
犬の歯磨きに歯磨き粉は必要?犬用がある?
犬用歯磨き粉のおすすめは?
犬が歯磨き粉を食べた!誤飲しても大丈夫?
こんな犬の歯磨き粉に関する疑問についてご紹介いたします。
目次
犬の歯磨きに人間用歯磨き粉は大丈夫?危険?

犬に歯磨きをする際には人間用の歯磨き粉の使用は避けてください。
我々人間にとって馴染みがあっても、犬にとっては人間用の歯磨き粉は危険と言えます。
何故なら、人間用歯磨き粉には、犬が口にしてはならない危険な成分(添加物)が含まれているからです。
代表的な例としてキシリトールが挙げられます。
キシリトールが含まれる人間用歯磨き粉を犬の歯磨きに使用し、犬が舐めたり食べたりすると犬は中毒症状を引き起こし、最悪の場合は命の危険もあります。
主な中毒症状としては、犬に以下のような様子が見られます。
- 犬の元気がない、脱力感がある
- 食欲低下
- 下痢や嘔吐している
- 痙攣が起きている
- 出血が止まらない(出血しやすい)
犬の食欲低下や下痢・嘔吐などは普段の生活でも見られることはありますが、人間用歯磨き粉を犬が舐めたり食べたのなら、低血糖や肝臓機能の障害が起きている可能性があります。
そのため、速やかな対応が必要です。
上記のような目立った中毒症状が現れるのは、キシリトールを犬が摂取してから一定の時間が経ってからと言われています。
そのため、すぐに症状が現れないからといって安心はできません。
中毒症状が現れたときには既に症状が悪化している場合があるからです。
もし、誤って人間用歯磨き粉を犬の歯磨きに使用した場合は、犬に中毒症状が現れるのを待たず速やかに獣医師へ連絡してください。
また、人間用歯磨き粉と関連して、人間用のキシリトール入り食品も犬には危険です。
一般的に歯に良い印象があるキシリトール入り食品ですが、犬にとっては全く異なります。
例えば、スーパーなどで販売されているキシリトール入りの粒ガムやタブレットをイメージしてください。
人間にとっては一粒が小さく感じる大きさですが、犬にとっては十分すぎる危険性を持っています。
人間用歯磨き粉と同様に、キシリトール入り食品にも注意してください。
このように、人間用歯磨き粉は犬にとって危険と言われているキシリトールが入っています。
犬の安全のためにも、人間用歯磨き粉は犬の歯磨きに絶対に使用しないようにしましょう。
そして、一切犬が口にしないように飼い主の管理が重要です。
犬の歯磨きに歯磨き粉は必要?犬用がある?

基本的には、犬の歯磨きに歯磨き粉は必要というわけではありません。
何故なら、犬の歯磨きはしっかり「歯を磨く」ことができれば十分だからです。
しかし、犬用歯磨き粉はあります。
犬用歯磨き粉がよく使用されるのは、犬の歯磨きがスムーズに行えないときのサポートとしてです。
犬用歯磨き粉は犬が好きなチキンなどのフレーバーで作られているものがあり、そのフレーバーの効果によって犬に興味を持たせ歯磨きがしやすくなります。
そのため、犬の歯磨きのサポート的役割として犬用歯磨き粉は必要ですが、スムーズに犬の歯磨きができるなら歯磨き粉は必要ないと言えるでしょう。
勿論、先述の通り、人間用歯磨き粉は犬にとって危険なので絶対に使用しないでください。
犬に歯磨きは必要ですが、犬の歯磨きをスムーズに行いたいときなど、必要に応じて犬用歯磨き粉を有効活用しましょう。
犬用歯磨き粉のおすすめは?

沢山の種類がある犬用歯磨き粉は、犬のために優先したいポイントを決めて選ぶことをおすすめします。
何故なら、犬の個体差によって好みや体調が異なるため、それぞれの犬に合うものを選ぶことでスムーズな歯磨きに繋がるからです。
飼い主がよく考慮して、犬のための1本を選んであげましょう。
犬用歯磨き粉を選ぶポイントを挙げていきます。
- 無添加のものか
- 歯周病などが予防できるか
- フレーバーは犬好みか
このような点を考慮して選ぶと良いでしょう。
無添加のものか
犬の体を優先するなら、無添加の犬用歯磨き粉があります。
いわゆる添加物が含まれていなかったり、天然成分で作られているものです。
パッケージに「無添加」や「オーガニック」と書かれているものを参考に選ぶと良いでしょう。

歯周病などが予防できるか
犬にとって心配な歯周病を予防したい、というのも犬用歯磨き粉選びのポイントです。
歯周病の病原菌に対応した成分が含まれています。
また、口臭や歯石予防にも有効なものもあり、犬の歯の健康を優先するならこのタイプで探しましょう。
フレーバーは犬好みか
犬用歯磨き粉にはチキン味など、一般的に犬が好きと言われているフレーバーで作られているものがあります。
これらは、犬の歯磨きがスムーズにできない時に歯ブラシにつけると有効です。
犬の個体差によってフレーバーの好き嫌いがありますので、犬が喜ぶものを見つけてあげると良いでしょう。
以上のように、犬用歯磨き粉と言ってもそれぞれに特徴があります。
犬の好みや体調に合わせて選び、犬が歯磨きを好きになる一本を選んであげてください。
犬が歯磨き粉を食べた!誤飲しても大丈夫?

犬が歯磨き粉を食べたり誤飲した場合は、獣医師へ連絡してください。
特に、人間用歯磨き粉を犬が食べたり誤飲したなら、その摂取量にかかわらず速やかに獣医師へ連絡し、処置が必要となります。
先述のとおり、人間用歯磨き粉は犬にとって危険な成分が含まれているためです。
獣医師には、犬がどれくらいの量を食べた(誤飲した)のかを必ず伝えてください。
また、犬用歯磨き粉を犬が食べたり誤飲した場合も、万が一を考慮して獣医師への連絡が安心でしょう。
犬が食べても問題ないという犬用歯磨き粉もありますが、歯磨きに使用可能な量を超える過剰摂取などは避けるべきです。
少量の摂取であっても、容器をかじった際に破片などを誤飲している可能性もあります。
犬が人間用歯磨き粉を食べたり誤飲した場合は速やかに獣医師へ連絡が必要ですが、犬用歯磨き粉であっても同様の対応が安心と言えるでしょう。
犬の歯磨きと歯磨き粉まとめ

- 犬の歯磨きに人間用歯磨き粉を使用するのは危険である
- 犬の歯磨きには必要に応じて犬用歯磨き粉を使用する
- おすすめの犬用歯磨き粉は犬によって異なるため、飼い主が優先して考慮するポイントに合わせて選ぶ
- 人間用歯磨き粉を犬が食べたり誤飲した場合は速やかに獣医師へ連絡する必要があるが、犬用歯磨き粉の場合も万が一を考慮して同様の対応が安心と言える
今回は犬の歯磨きと歯磨き粉の疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。