
犬が歯磨きを嫌がるのはなぜ?
犬の歯磨きで噛まれる!?噛む理由は?
犬が歯磨きの時に歯ブラシを噛むのは?
犬が歯磨きを嫌がる時のやり方は?
犬の歯磨きがどうしてもできない時はどうする?
こんな犬が歯磨きを嫌がる理由やできない時の対処法についてご紹介いたします。
目次
犬が歯磨きを嫌がるのはなぜ?

歯周病や口臭の予防に必要な犬の歯磨きですが、犬が嫌がる理由には大きく2つあります。
- 歯磨きが犬にとって不愉快や恐怖である
- 既に口の中で異変が起きている
歯磨きが犬にとって不愉快や恐怖である
犬の歯磨きの前提として、初めから歯磨きが好きな犬は少なく、ほとんどの犬は歯磨きを嫌がります。
犬は自分の口を触られたり、ましてや見知らぬものを口に入れられるのは、不愉快でしかないからです。
犬によっては、初めて見る歯ブラシに戸惑ったり、恐怖を感じるでしょう。
犬の歯磨きに対してのマイナスの感情が、嫌がる行為に繋がっています。
既に口の中で異変が起きている
マイナスの感情で単に歯磨きを嫌がるのではなく、犬の口の中で既に異変が起きているために嫌がることもあります。
歯周病が始まっていたり、口の中が切れて痛くて歯磨きを嫌がる場合です。
また、普段は抵抗しない老犬が、歯磨きを嫌がるのもこの理由が大きく影響していることもあります。
犬の口の中の異変に気づいたら、速やかに獣医師に診察してもらいましょう。
犬が歯磨きを嫌がるのは、犬にとっては元々苦手な行為であったり、口の中で異変が起きている可能性があります。
犬が嫌がっているのに「歯磨きは大事だから」と強引に行わないように注意しましょう。
上手な対処法についてこの後ご紹介していきます。
犬の歯磨きで噛まれる!?噛む理由は?

犬を歯磨きする際に飼い主が噛まれる理由は、犬が歯磨きを嫌がる理由とも共通しています。
犬が歯磨きをしてほしくない、という意思表示です。
歯磨きはもちろん口に触られるのも止めてほしい場合や、口の中が痛くて触ってほしくないと思っています。
犬が噛むからといって叱るのではなく、犬の口内チェックをきちんと行った上で問題無いなら、歯磨きを好きになってもらう工夫をしましょう。
歯磨きできないからと焦って対応すると、逆効果となってしまいます。
犬が歯磨きの時に歯ブラシを噛むのは?

犬が歯磨きの時に歯ブラシを噛むのには理由が二つ考えられます。
歯磨きが嫌で噛む
歯磨きをしてほしくないという意思を行動で示している場合があります。
犬はそんなもの(歯ブラシ)を自分の口に入れてほしくない、と思っているでしょう。
おもちゃだと勘違いして噛む
犬が歯ブラシを普段遊んでいるおもちゃと同じように扱っていたら、噛むおもちゃだと思っています。
犬が歯ブラシを嫌がるのではなく、好意的に捉えているのは悪いことではありません。
しかし、犬にとって楽しいおもちゃだと認識されてしまうと、歯ブラシを見せたら遊んでしまうようになり、歯磨きまでスムーズにいかなくなります。
この場合、歯磨き以外には、あまり犬に見せないようにするのが良いでしょう。
犬が歯磨きの時に歯ブラシを噛むのは、嫌がっていたり、おもちゃだと勘違いしているため、理由を見極めて正しいやり方で対応しましょう。
犬が歯磨きを嫌がる時のやり方

犬が歯磨きを嫌がる時の、おすすめのやり方を紹介します。
苦手な歯磨きを犬に好きになってもらうために、一つ一つの手順を慎重に行いましょう。
飼い主に口(歯)を触られても抵抗しないようにさせる
まずは飼い主が口に触れても犬に噛まれることのないように、触られることを犬に慣れてもらいます。
歯磨きだからといって、歯ブラシをいきなり犬の口の中に入れてはいけません。
やり方としては、おやつを使用します。
犬におやつを与え、食べている間に犬の口を触る流れを繰り返す(片手でおやつを与え、片手で口を触りながら行う)
慣れてきたら、おやつを見せて「待て」状態にし、待っている間に犬の唇をめくる
きちんと待っていられたら、しっかり褒めておやつを与える
繰り返して口に触れるのが大丈夫になったら、次は歯です。
同じやり方で、前歯から奥歯にかけて「全ての歯が触れられる」ように目指します。
歯磨きガーゼを使う
この段階でもまだ歯ブラシは使用しません。
歯磨きガーゼ(シート)という、ガーゼやシートを使用して犬の歯磨きをします。
十分に濡らしたガーゼや専用のシートを指に巻いて、丁寧に磨きましょう。
ガーゼが指から取れると、犬が誤飲したり、遊んでしまうので注意してください。
前歯から奥歯にかけて、初めは歯を撫でるように優しく磨きます。
磨く力を徐々に加えていき、最終的に全ての歯をしっかり磨けたら、この段階での目標は達成です。
短い時間で少しずつ繰り返しながら、歯磨きシートで犬に「歯を磨くこと」に慣れてもらうよう目指します。
歯ブラシを好きになってもらう
次は歯ブラシという存在を、犬に好きになってもらいます。
犬にとって歯ブラシが安心できるもの、と思ってもらえるまで遊ばせてください。
舐めたり、匂いを嗅いだり自由です。
また、咥えたり噛むのは多少なら問題ありませんが、誤飲しないように目を離さないでください。
歯ブラシに反応したら、褒めたりおやつを与えるなどして、犬に「歯ブラシを好きになってもらう」ように目指します。
歯ブラシで歯磨きする
犬に歯ブラシを好きになってもらったら、いよいよ最終目的の歯ブラシでの歯磨きに入ります。
後述でも触れる「犬用歯磨きペースト」を活用しても良いでしょう。
歯ブラシでの歯磨きは、以下の順番で行います。
- 歯の外側部分→口を閉じたまま磨く
- 歯の内側部分→口を開けたまま磨く
どちらの場合も、前歯から奥歯にかけて磨く流れとなります。
最終的には、犬が嫌がることなく「全体の歯を歯ブラシで磨ける」ように目指します。
犬が歯磨きを嫌がる時には、褒めたり、おやつを用いながら少しずつ慣れてもらうやり方で対応しましょう。
犬が負担なく歯磨きできるように配慮することが大切です。
犬の歯磨きがどうしてもできない時はどうする?

どうしても歯ブラシで歯磨きができない時に便利な、犬用の歯磨きグッズを紹介します。
犬が歯磨きを嫌がる場合には上手に取り入れましょう。
- 歯磨きガム(噛むことで歯の汚れ付着を防げるガムだが、誤飲や商品選びに注意する)
- 歯磨きシート(歯磨きガーゼの要領で使用するが、歯の隙間部分には向かない。老犬でも負担なく使いやすい)
- 歯磨きトイ(犬用おもちゃで、噛むことで歯の汚れを取るが隙間部分は取れにくい。噛みすぎで怪我や誤飲に注意する)
- 歯磨きペースト(歯ブラシにつけて歯磨きするためのもの。チキンなどの犬好みのフレーバーになっている犬専用のものを使用する)
上記の犬用歯磨きグッズは便利ですが、歯磨きできない時などの補助として利用するものです。
犬の健康のためにも、歯磨きグッズを取り入れつつ、隅々まで磨ける歯ブラシでの歯磨きが望ましいでしょう。
犬が歯磨きを嫌がるまとめ

- 犬が歯磨きを嫌がるのも噛むのも、犬にとっては不愉快や恐怖に感じたり、既に口に異変が起きていて触られたくないから
- 犬が歯磨きの時に歯ブラシを噛むのは、歯磨きを嫌がっている場合か、おもちゃとして遊びたい場合かのいずれか
- 犬が歯磨きを嫌がる時のやり方は、口に触れることを犬に慣れてもらうことから始め、段階を踏んで、最終的に歯ブラシで歯磨きできるようにする
- 犬の歯磨きがどうしてもできない時には、犬用歯磨きグッズを補助的に取り入れるのもおすすめ
今回は犬が歯磨きを嫌がってできない理由や対処法についてご紹介しました。皆様の愛犬の歯磨きの参考にしていただけると幸いです。