犬のトイレ回数からわかる事!多いのは大丈夫?少ないのは?

2022年7月18日

犬のトイレ回数からわかること

犬のトイレ回数が多いのは大丈夫?

犬のトイレ回数が少ないのは問題?

子犬のトイレ回数は成犬より多いもの?

子犬は3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月と大きくなるにつれてトイレ回数が変わる?

こんな犬のトイレ回数に関する疑問についてご紹介いたします。

犬のトイレ回数が多いのは大丈夫?

犬のトイレ回数

犬のトイレ回数が多い場合は、水分を多く摂っている為か、病気の可能性かのどちらかが考えられます。

いずれにしても、普段から犬の様子やトイレ回数がどれくらいなのかをきちんと把握しておく事が大切です。

犬の個体差や飼育環境によって異なるので一概には言えませんが、一般的に成犬であれば尿だけで1日3~4回のトイレ回数が目安です。

また、子犬や高齢犬のトイレ回数は成犬よりも多いとされ、子犬なら1日6~10回、高齢犬なら1日5~6回が目安となります。

これらを基準に日頃から犬のトイレ回数やトイレ内容をよく観察した上で、多いのか少ないのかを判断していきましょう。

  • トイレ回数が多いと思う日の犬の食事内容や水分摂取に変化はなかったか
  • 暑い外での散歩時、犬が普段の散歩時よりも水を多く飲んでいないか
  • 夜に一人で留守番している等、犬にストレスや不満が溜まっている様子はないか(ストレスにより水を多く飲むケースがある)

これらの理由で水分を多く摂りトイレ回数が多いのであれば、対応が分かりやすいものです。

注意しなければならないのはトイレ回数が多い状態を繰り返したり長期間続く時です。

それは水分を多く摂らざるを得ないような病気による影響が考えられる為です。

トイレ時以外にも犬の様子をよく観察し、犬の体に何かトラブルが起きていないかどうかの可能性も視野に入れましょう。

また、水分量は変わらないのにトイレ回数が多い時も同じように注意が必要です。

犬のトイレ回数が多い時に考えられる病気の主な例を挙げます。

膀胱炎

膀胱に細菌が入って炎症が起きる影響で、十分に尿が溜まっていないのにトイレをする動作を繰り返す。

1回分の尿量が普段より少ないので犬に残尿感がある様子が見られたり、血尿が出る事も。

尿路結石症(尿石症)

結石が膀胱や尿道にでき、内部を傷つけたり尿が溜められなくなる為トイレ回数が多くなる。

膀胱炎のように血尿が出る事も。

結石が出来やすいのは犬の体質の影響もある為、一度治っても繰り返しならないように食事を見直したりの対応が必要。

慢性腎臓病

時間をかけて腎臓の機能が低下していく病気。

水を多く飲み、尿の回数も多い(多飲・多尿と呼ばれる症状)ならこの疑いがある。

初期段階は目に見える症状が無い為、この時点で既に病気が進行している状態。

子宮蓄膿症

出産をしていない高齢の雌犬に特に見られる、子宮の内側で膿が溜まってしまう病気。

これといった初期症状が目に見えず、多飲・多尿の症状が見られる時には病気が進行している。

また、食欲が無くなってきたり、子宮の溜まった膿の影響でお腹が張っているように見える。

糖尿病

多飲・多尿の症状に加えて、食事をとっても体重が減ってしまう症状が見られる。

病気の発症は遺伝によるものだけでなく、普段の生活習慣の影響も大きいと言われている。

悪化してしまうと腎不全をはじめとした数々の合併症を引き起こしてしまう。

トイレの回数だけでなく些細な事でも犬の様子に異変があったら、早めに獣医師へ相談する方が安心です。

犬のトイレ回数が少ないのは問題?

犬のトイレ回数

犬のトイレ回数が少ない場合は、水分摂取が少ない為か、病気の可能性かのどちらかが考えられます。

また、トイレ回数が少なくても1回の量が多くて1日のトータル量が結果的に普段と変わらない事もあります。

水分摂取が少ないという理由でトイレ回数が少ない場合は以下の状況の時です。

  • トイレの我慢をしている(普段は散歩でしかトイレをしない犬が散歩に行けず、家で最小限のトイレをしている又はしていない)
  • 冬で寒くてあまり飲みたがらない等で水分を摂らない
  • 去勢手術した後(手術の影響で、犬が痛みや違和感でトイレをしない)

上記の理由でトイレ回数が少ないという事もありますが、多い時のように繰り返したり長期間続いていたり、犬の様子が普段と違うなら早めに獣医師への相談が良いでしょう。

犬のトイレ回数が少ない時に考えられる病気の例を挙げます。

尿路結石症(尿石症)

先述のトイレ回数が多い場合だけでなく、少ない場合でも注意が必要な病気。

結石で詰まって症状がかなり進行すると尿が全く出なくなってしまう。

慢性腎臓病

こちらもトイレ回数が多い場合だけでなく、少ない場合でも可能性がある。

少ない場合の方が、尿が出なくなったり腎臓がかなり悪化してきている状況。

前立腺肥大症

去勢をしていない雄犬に多く見られる病気。ホルモンのバランスが崩れる事で起きると言われている。

肥大した前立腺が尿道や直腸に圧をかけ、血尿や便秘等の排尿と排便に異常を引き起こす。

重ねてになりますが、犬のトイレ回数が少ない場合も多い場合も、尿や便の状態や犬の様子に異変がないかを観察する事がとても重要となってきます。

子犬のトイレ回数は成犬より多いもの?

子犬のトイレ回数

個体の差や環境の違いによって様々ですが、子犬のトイレ回数は尿だけでも1日6~10回が目安と言われていて、成犬よりも多いです。

成犬より回数が多いのは膀胱がまだ発達していなく、尿があまり貯められない為です。

便だけでも1日5回程の回数でやはり成犬より多く、体の消化能力が成長につれて上がっていくと成犬時には2回程と回数が減っていきます。

これらの目安よりもあまりに回数が多い場合や犬の様子に異変があれば病気の可能性がある為、早めに獣医師への相談が安心と言えます。

上記のように、子犬の1日のトイレのタイミングはかなりの頻度です。

子犬が起きた時から食事のたび、遊んでいる時や飼い主帰宅時の興奮するような時が主なトイレのタイミングとなります。

その都度トイレに連れて行き、一緒にトイレの場所を覚えてもらうと良いでしょう。

根気強い対応が必要ですが、きちんとトイレが出来た時に褒めてあげる事で子犬にも覚えてもらいやすくなります。

子犬は3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月と大きくなるにつれてトイレ回数が変わる?

結論から言いますと、変わってきます。

もちろん個体による差はありますが、一般的に子犬は大きくなるにつれてトイレ回数が減ってくると言われています。

子犬のトイレ回数は先述のとおり、目安は尿だけで1日6~10回となります。

また、子犬がトイレを我慢できる時間の目安を計算式によって計算でき、それを利用してトイレ回数も計算できます。

子犬が3ヶ月の時のトイレ回数を例に計算してみます。

計算式は【子犬の月齢+1時間=子犬がトイレを我慢できる時間】で、月齢3ヶ月なら、

月齢3ヶ月+1時間=4時間我慢できる

となります。「4時間我慢できる」のは1日4時間ごとにトイレをすると考えて、

1日24時間÷4時間=トイレ回数6回

計算によると、3ヶ月の子犬なら6回のトイレ回数が目安となります。

合わせて、この計算式から子犬が4ヶ月なら約5回、5ヶ月なら4回と、子犬が大きくなるにつれてトイレ回数が減ってくるのが分かります。

しかし、6ヶ月以上なら尿だけで1日5回程度のトイレ回数で安定してくるケースが多いです。

子犬でも6ヶ月過ぎてくれば膀胱で尿を溜められる量も増えて、散歩で済ませられるようになってくる為です。

目安はあくまで計算によるものなので参考とし、体調管理の為にも子犬の段階からトイレ回数や内容をしっかり観察する事が大切と言えます。

犬のトイレ回数まとめ

犬のトイレ回数
  • 犬のトイレ回数が多いのは単に水分摂取が多いせいか、病気の可能性かどちらかである
  • 犬のトイレ回数が少ないのは単に水分摂取が少ないせいか、病気の可能性かどちらかである
  • 子犬は成犬よりもトイレ回数が多い
  • 子犬は3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月と大きくなるにつれトイレ回数は減り、6ヶ月過ぎると回数が安定してくる

今回は犬のトイレ回数に関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。

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  • この記事を書いた人

マサ

20年以上の犬の飼育経験から得た知識を多くの愛犬家に発信しています。私の経験と知識が皆様の愛犬の世話のお役に立てれば幸いです。これからも有益な情報を発信していきますのでお時間がありましたらお付き合いください。

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