
犬がうんちを食べるのはなぜ?原因は?
犬が自分の糞を食べるのと他の犬の糞を食べる理由は違う?
犬の食ふんをやめさせる方法は?ストレス改善で治る?
犬が食ふんをした時は怒るしつけが必要?
こんな犬の食ふんに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
犬がうんちを食べるのはなぜ?原因は?

犬がうんちを食べる行動は食糞と呼ばれ、その原因は実に様々です。
まず考えられる原因の一つが、ストレスや不安です。
犬は感情豊かな動物ですので、ストレスや不安を感じると予期しない行動をとることがあります。
新しい環境や飼い主との長期間の離別、あるいは頻繁な留守番などがストレスとなり、食ふんを引き起こすことがあります。
次に栄養不足も食ふんの原因となることがあります。
犬が十分な栄養を摂取できていない場合に必要な栄養を求めて自分のうんちを食べてしまうことがあります。
犬の好き嫌いで偏った食事になっていたり、餌の量が十分でない場合に、このような行動が見られることがあります。
また、犬の食ふんは病気が原因である場合もあります。
特定の病気、例えば糖尿病や甲状腺機能亢進症などが食ふんを引き起こす可能性があります。
これらの病気に罹っている犬は自分のうんちに残されている栄養を再利用しようとすることがあります。
さらに、犬の好奇心も食糞の原因になることがあります。
新しいものや異なる臭いに興味を持つ犬は、うんちを口にすることでその味や感触を確認することがあります。
最後に、食糞が習慣になってしまっている場合もあります。
犬は一度習慣を身につけるとそれを断つのが難しい動物です。
したがって、食糞行動が一度始まると、それが一種の習慣となりやめることが困難になることがあります。
犬が自分の糞を食べるのと他の犬の糞を食べる理由は違う?

犬が自分の糞を食べる行為、あるいは他の犬の糞を食べる行為は、私たち飼い主にとって驚きであり、また不快な場面であることは間違いありません。
しかし、この行為にはしっかりとした理由が存在し、理由を理解することで適切な対処法を見つけることができます。
先の項目で犬が食ふんをする理由についてはご紹介しました。
一方で、他の犬の糞を食べる理由はどうでしょうか。
栄養不足やストレスといった原因であれば、自分の糞を食べる理由と他の犬の糞を食べる理由は共通しています。
しかし、他の犬の糞を食べる特有の理由もあります。
その一つに、他の犬の情報を得るためという考え方があります。
他の犬の糞には、その犬の健康状態や食事内容などの情報が含まれています。
犬はその情報を得るために、他の犬の糞を食べることがあると考えられています。
これらから分かる通り、自分の糞を食べる理由と他の犬の糞を食べる理由には共通点もありますが、それぞれ異なる要素も含まれています。
ただし、これらはあくまで一部の理由であり、個々の犬の体調や環境などにより、その理由はさまざまです。
問題行動となる食糞行為に対し、まずは獣医師に相談し、必要な栄養管理や環境改善、適切な訓練を行うことが重要となります。
重要なのは、犬が糞を食べる行為は一種の異常行動であり、その行動の背後に何かしらの問題が存在している可能性があるということです。
自己の糞を食べる場合でも他の犬の糞を食べる場合でも、犬自身が何らかのストレスや不安を感じ、それを解消するための行為とも考えられます。
また、それは犬自身が十分な栄養を得られていないという栄養不足のサインである可能性もあります。
飼い主として大切なことは、その行動の背後に存在する可能性のある問題を見つけ出し、それを解決することです。
そのためにも、犬の行動を観察し、食事や運動、ストレス管理などを適切に行うことが重要となります。
それらの行動の背後には、病気が隠れている可能性もあるため、犬が糞を食べる行為を続ける場合は、すぐに獣医師に相談し、診察を受けることをおすすめします。
また、飼い主として犬の行動を改善するためには、犬のしつけも重要な要素となります。
犬が糞を食べようとした時に適切に対応し、糞を食べる行為が良くないことを理解させることも必要です。
そのためには、犬の行動に対する理解と、適切な指導方法を学ぶことが大切です。
犬の食ふんをやめさせる方法は?ストレス改善で治る?

犬の食ふんがストレスや不安が原因である場合には、犬がリラックスできる安心な環境を提供することが求められます。
日常の生活ルーティンを見直したり、犬が好む遊びを増やしたり、新しい環境に対する慣れる時間を確保するなどの対策が有効です。
さらに、犬との良好な関係を維持することもストレス管理に重要です。
安心感と信頼感を構築することで、犬はよりリラックスし、ストレスによる行動を示す可能性が減少します。
栄養不足が原因である場合には、犬の食事を見直すことが必要です。
犬の年齢や健康状態に応じて適切な食事を与え、必要な栄養素がすべて摂取できるようにすることが大切です。
もし犬の栄養不足に対してわからないのであれば、専門家のアドバイスを得ることも考慮すべきです。
また、安価なドッグフードでは必要な栄養が補えないこともありますので、ドッグフードの再検討などもしなければなりません。
病気が原因である場合には、獣医師の診断と治療が必要となります。
定期的な健康チェックはもちろん、何か異常な行動(食糞を含む)を見つけたらすぐに獣医師に相談することが重要です。
好奇心が原因である場合、犬がうんちを食べる機会を減らすことが求められます。
犬がウンチを食べてしまう行為自体を防ぐためには、排泄後すぐにウンチを片付けることが有効です。
うんちをすぐに片付けたり、適切なおもちゃを与えて遊ばせることで、犬がうんちを食べることを防ぐ事が重要です。
習慣が原因である場合には、食糞行動をやめる訓練を施すことが必要です。
このトレーニングには、いくつかの方法があります。
例えば、「ここでウンチを食べると不快な味がする」という結果を連想させるために、ウンチに特定の味をつける方法があります。
犬用のしつけスプレーや食糞を抑えるシロップなどが販売されています。
食糞を抑えるシロップは唐辛子成分を主体としたものが多く、辛味で食糞を防ぐものですが、犬によってはあまり効き目がない事もあります。
しつけスプレーは苦味成分を主体としたもので、食糞対策というよりは、家具などのかじり防止用ですが、こちらの方が効果が見込める事が多いものです。
犬が食ふんをした時は怒るしつけが必要?

犬が食糞をした際には、怒ることが有効なしつけなのでしょうか。
犬が食糞をしてしまう理由には、栄養不足やストレス、単に便のにおいが好きだから、さらには病気など、さまざまな原因があるとされています。
よって食糞行為をとがめて怒ることは、犬にとってストレスを増加させる可能性があり、結果として逆効果になることがあります。
また、犬が食糞行為を「禁止されている行為」であると理解するのではなく、代わりに「ウンチを食べると注意を引くことができる」と誤解する可能性もあります。
犬は人間とは異なる動物であり、彼らが何を考え、何を感じているのかを完全に理解することは難しいものです。
特に、食糞行為は自分自身の体調や環境を反映している可能性があります。
それらの信号を見逃さず、しっかりと対応することが求められます。
犬が食糞をした場合には、まずは原因を見つけ出すことが大切です。
食糞が始まったタイミング、食糞をする環境、その他の行動の変化などを観察することから始めてみてください。
栄養不足が原因の場合は、食事の見直しをおこない。
ストレスが原因なら、犬の環境を改善し、十分な運動や安心感を提供することが求められます。
また、病気が疑われる場合には、獣医師の診察を受けることが必要です。
さらに重要なことは、食ふんを怒ってしまうと、犬はその行為を隠すようになる可能性があります。
これは犬の心理的ストレスを増加させるだけでなく、飼い主が犬の体調変化を見逃すリスクを高めてしまいます。
ですから、食糞行為が見つかった場合には、冷静に対応し、必要な対策を講じることが最も有効なしつけといえるでしょう。
犬の食ふんの原因と治し方まとめ

- 犬の食糞行動の原因にはストレスや栄養不足、病気や好奇心など様々なものがある。
- 犬の食ふんをやめさせるには、食ふんをする原因をしっかり見極めて対策をすることが大切。
- 犬の食糞行動は怒っても治らないため、怒るのではなく、しつけやトレーニングによって改善させることが大切。
- 犬の食ふんをやめさせるためには、排泄後にすぐにうんちを片付ける、糞にまずい味をつけるなどの対策方法もある。
今回は犬の食ふんに関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。