
マラセチアの犬はシャンプーをしても大丈夫?
マラセチアの犬におすすめのシャンプーとは?
マラセチアの犬のシャンプー頻度は?
マラセチアの犬のシャンプーのやり方と注意点は?
こんなマラセチアの犬のシャンプーに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
マラセチアの犬はシャンプーをしても大丈夫?

マラセチアの犬にシャンプーをしても大丈夫なのか?
結論から申しますとマラセチアの犬にシャンプーをしても大丈夫です。
マラセチアの治療にもシャンプーがあげられています。
皮膚トラブルがあってもシャンプーはしたほうがよいといわれているのです。
そもそもマラセチア皮膚炎は、脂漏性皮膚炎とも呼ばれていて、マラセチア(菌)が異常繁殖した状態です。
異常繁殖したマラセチアのエサは皮脂です。
そのため、シャンプーをして増えすぎた皮脂を落としてあげる必要があるのです。
皮脂がたまった状態ではマラセチア皮膚炎が悪化してしまいます。
マラセチアは、全犬種がかかる可能性のある皮膚炎ですが、日本ではシーズーに特に多い皮膚炎といわれています。
慢性化すると、脱毛や皮膚が黒ずみ分厚くなることもあり、飼い主はみていて辛いものです。
マラセチアの犬におすすめのシャンプーとは?
マラセチアは皮脂をエサにして皮膚の上で異常繁殖している状態です。
なので増えすぎてしまった皮脂を落とせるシャンプーがおすすめです。
マラセチア用のシャンプーは皮脂を落とす作用がある一方で、皮膚のバリアまで落としてしまうので、保湿剤を併用することも推奨されています。
保湿成分であるセラミドが入っているものや、シャンプー後につけるスプレータイプのコンディショナーなどがあるとよいでしょう。
マラセチア専用のシャンプーに「ダーマケア マラセブシャンプー」というものがあります。
ペット用薬用シャンプーです。
容量は3種類あり、250ml、500ml、1000mlが販売されています。
マラセチアに対して有効なミコナゾール硝酸塩が配合されていて、マラセチアを最終的に死滅させ、過剰に増えたマラセチアの数を減らし症状改善を目指すシャンプーです。
使用頻度は、1日1回。3日以上間隔をあけて週2回の使用を推奨しています。
体重によってシャンプーの使用量が決まっていますのでよく確認しましょう。
3~5kg未満 10~15ml
5~10kg未満 15~25ml
例えば、マラセチア皮膚炎になることが多いといわれるシーズーの場合、平均体重は成犬4~7.2kgですので、10~25mlです。
その他に、妊娠中の犬や1.5kg未満の犬には使用できないなどの注意点があります。
心配な場合には獣医さんにシャンプーを見せ相談するのもいいかもしれません。
マラセチア用のシャンプーは他にもあります。
ささえあ製薬 マラセキュアというものです。
主成分に抗菌成分と保湿成分が入っています。
マラセチア用のシャンプーは汚れを落とすことを目的とした美容シャンプーとは異なります。
マラセチア皮膚炎の改善を目的としたシャンプーですので、マラセチア以外の皮膚炎には使用しないようにしましょう。
マラセチアの犬のシャンプー頻度は?

マラセチアを1日も早く改善してあげたい。これ以上、愛犬に辛い思いをしてほしくないと思う飼い主は多いでしょう。
マラセチアが原因でたくさん増えた皮脂を落とすのがケアとして大事というけれど、どのくらいの頻度でシャンプーをしてあげたらよいのか?
マラセチアが皮膚にいる間は、週2~3回のシャンプーが推奨されています。
実際に、マラセチア専用の『マラセブシャンプー』の用法部分には週2回と記載があります。
梅雨時期などジメジメした時期に悪化するケースが多いため、季節によっては悪化を防ぐためシャンプーの頻度はもう少し増えるかもしれません。
マラセチアの犬だけはないですが、シャンプーを頻繁にすると皮脂は乾燥します。
保湿が必要になると思うので皮膚の状態をよく観察し様子をみながら保湿をしてあげましょう。
改善しない、もしくは悪化した場合には必ず獣医さんに見せてください。
マラセチアの犬のシャンプーのやり方と注意点は?
シャンプーの手順やお湯の温度は通常のシャンプーと同じでよいといわれています。
各シャンプーに用法用量が記載されていますので参考にしてみてください。
- ブラッシング
- シャンプー前にしっかりと濡らす
- シャンプーで洗う
- すすぐ
- タオルドライ
- ドライヤーで乾かす
の順でシャンプーをし、マラセチアの場合は保湿のしすぎは悪化させる恐れがあるので注意しましょう。
美容シャンプーの場合はよく泡立てることが推奨されていますが、薬用シャンプーは泡立てないほうが効果があるという見解もあります。
薬用シャンプーを泡だてると成分が薄まってしまい、効果も減ってしまう恐れがあるようです。
使用するシャンプーの用法に、泡立てするとの記載がない場合には、泡立てずにシャンプーをしましょう。
記載に従ってシャンプーをしてあげることで効果が期待できるでしょう。
マラセチアの犬にとってシャンプーも重要ですが、シャンプー後のドライヤーの温度にも気をつけましょう。
ドライヤーの熱は皮膚を乾燥させます。
マラセチアの犬の肌は皮脂が異常繁殖している状態なのですが過剰に乾燥させるとさらに悪化する可能性が高くなります。
治療と日常のケアで症状が改善されても、再発予防のために定期的なシャンプーが必要になりますので、皮膚の状態を常に確認することが必要です。
犬のマラセチアとシャンプーまとめ

- マラセチアの犬にもシャンプーをして大丈夫
- マラセチア専用のおすすめシャンプーは『マラセブ』と『マラセキュア』
- マラセチアの犬の場合、シャンプーは週2日程度が推奨されている
- シャンプーは通常と同じ手順だが、適度な保湿が大切
今回は犬のマラセチアとシャンプーの疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬のシャンプーの参考にしていただけると幸いです。