
アレルギー皮膚炎の犬はシャンプーしても大丈夫?
犬の皮膚炎におすすめのシャンプーがある?
皮膚炎の犬のシャンプーのやり方と注意点は?
皮膚炎の犬のシャンプーの頻度は?回数を減らす?
こんな犬のアレルギー皮膚炎のシャンプーに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
アレルギー皮膚炎の犬はシャンプーしても大丈夫?

シャンプーをして綺麗にしてあげたいけれど、皮膚炎の犬にシャンプーをしても大丈夫なのか?
そんな疑問は必ず出てくるものです。
結論から申しますと皮膚炎の犬にもシャンプーはして大丈夫です。
皮膚炎の犬にシャンプーをすると悪化させてしまうのでは?と心配になるかもしれませんが、体を洗わないでいると汚れや皮脂が溜まり、それこそ皮膚炎を悪化させてしまう恐れがあります。
そのため皮膚炎の犬にはシャンプーをしてあげたほうが皮膚炎の改善にもつながりやすくなるのです。
アレルギー性皮膚炎の治療の3本柱のひとつにスキンケアがあり、シャンプーが推奨されています。
また、『シャンプー療法』というものもあるくらい皮膚炎の犬にとってシャンプーは重要視されているのです。
皮膚炎の犬は、皮膚炎のない犬と比べると皮膚バリア機能がとても弱くなっていて、炎症を起こしている状態です。
炎症がおきている皮膚は
- 乾燥している(アトピックドライスキンとよばれる)
- 細菌、カビ、ほこりなどアレルゲンの影響を受けやすくなっている
上記のような状態が多いので、シャンプーをして乾燥やアレルゲンの元を排除してあげる必要があるのです。
犬の皮膚炎におすすめのシャンプーがある?
犬の皮膚炎は、皮膚のバリア機能の低下でおきているとお話ししました。
犬のシャンプーにも種類があるのはご存じでしょうか。
主に、美容シャンプーと薬用シャンプーに分けられます。
美容シャンプーは、汚れを落とし、毛並みをきれいにすることを目的としたもの。
薬用シャンプーは、皮膚トラブルの改善を目的としたもの。
皮膚炎の犬には薬用シャンプーがおすすめです。
薬用シャンプーのなかでも低刺激のもので、なおかつ保湿ができるタイプのものがよいといわれています。
アレルギー性皮膚炎の犬におすすめのシャンプーがこちらです。
- アースペット 薬用 スキンクリン
- アースペット JOYPET スキンケア
お肌のことを考えた薬用リンスインシャンプー
などがあります。
アレルギー性皮膚炎の場合には保湿が非常に大切になりますので、シャンプーに含まれている保湿だけでは足りない場合はリンススプレーなどをかけてあげましょう。
ちなみに、シャンプーの成分で保湿効果が期待できるものは、
- ヒアルロン酸
- グリセリン
- 尿素
- プロピレングルコース
といわれています。
購入の際には成分もよく確認してみてください。
なかには、「人間用のシャンプーじゃダメなの?」と思う方もいるかもしれません。
人間用シャンプーは犬用シャンプーよりも低コストで手に入ります。
ですが、犬には犬用のシャンプーを使いましょう。
人間用のシャンプーは犬にとって非常に刺激が強いものです。
その刺激が犬の皮膚トラブルの原因になる恐れがあるので注意しましょう。
皮膚炎の犬にはシャンプーの香料も気をつけてあげましょう。
香料の成分も皮膚への刺激になる恐れがあります。
汚れがひどい時や皮膚炎の状態によってはどうしても犬の体臭が気になることがあると思います。
その場合は香料が天然成分のものを選びましょう。
皮膚炎の犬のシャンプーのやり方と注意点

皮膚炎の犬の肌はとてもデリケートになっています。
敏感肌ということを前提にシャンプーをしてあげましょう。
シャンプーをする際の注意点は
- 薬用シャンプーで低刺激のものを使う
- よく泡だてる
- ぬるま湯でやさしく洗う
- シャンプーをしっかり落とす
- 保湿をする
以上の点に注意しながらシャンプーをしてみてください。
シャンプー後の保湿や外用薬は、皮膚の改善に効果的といわれています。
シャンプー後は皮膚が一番きれいな状態であり、皮膚がやわらかくなっていて薬剤が浸透しやすいようです。
何度もいいますが、皮膚炎の犬の皮膚は刺激に弱いです。
シャンプーだけでなくシャワーの温度、ドライヤーの温度にも注意しましょう。
正しいブラッシングも必要です。
皮膚炎の犬の皮膚は通常よりデリケートなため、優しくブラッシングをしてあげてください。
ラバーブラシのようなものがおすすめです。
とても毛が短い犬には、獣毛ブラシをおすすめします。
毛並みに沿って優しくブラシを当ててあげるだけで十分でしょう。
よく目にするスリッカーはおすすめできません。
スリッカーは固くて、痛いです。
健康な皮膚の犬にとっても刺激が強いといわれているほどです。
皮膚炎の犬に使用した場合は皮膚トラブルを悪化させる恐れもありますので気をつけてください。
皮膚炎の犬のシャンプーの頻度は?回数を減らす?

健康的な犬の場合、シャンプーの頻度は月に1~2度が目安ですが、皮膚炎があるときはシャンプーは減らすべきなのか?
いいえ。逆に頻度を増やす方が良い場合があります。
皮膚炎の犬にとってシャンプーは治療のひとつになっているくらい大切なものです。
皮膚炎がある犬用のシャンプー用法には週2などと記載があります。
このような表記からもわかるように、こまめなシャンプーが必要ということです。
しかし、皮膚炎がひどい場合には必ず獣医師の指示に従いましょう。
アレルギー皮膚炎の犬のシャンプーまとめ

- アレルギー性皮膚炎の犬にシャンプーは必要。シャンプーは治療のひとつでもある
- 皮膚炎の犬におすすめのシャンプーは薬用、低刺激、保湿成分が入っているもの
- 皮膚炎の犬にシャンプーをするときは、ぬるま湯でやさしく丁寧に行う
- 皮膚炎の犬のシャンプーは週2日など、頻度を増やす場合もある
今回は皮膚炎の犬のシャンプーに関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬のシャンプーの参考にしていただけると幸いです。