
ドッグフードのウェットはシニアに与えるもの?
ドッグフードのウェットとドライの違いは?
ドッグフードのウェットのデメリットは?
ドッグフードのウェットは保存がきかない?
こんなドッグフードのウェットタイプに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
ドッグフードのウェットはシニアに与えるもの?

ウェットタイプのドッグフードはドライタイプのものよりも水分量が多い為、水分補給にもなり、柔らかく飲み込みやすいので喉や顎が弱っているシニア犬にとっては最適な食べ物になります。
又、食が細くなってしまいフードを食べなくなってしまった場合などでも、ウェットフードは嗜好性が高いので、食いつきがよくなる傾向もあります。
しかし、シニア犬の年齢になればウェットフードに切り替える、という訳でもありません。
まだ顎が弱っておらず、固いものが食べられるうちは出来るだけ顎の老化を抑えるためにもドライフードを与える方が良いとされています。
ドライフードだけでは食いつきが悪い場合は、ウェットフードをトッピングするように混ぜると良いでしょう。
ウェットフードはシニア犬以外にも、成犬で食欲がない場合や、ご褒美のおやつに与えたりする場合もありますので、一概にシニア犬に与えるものという訳ではありません。
ドッグフードのウェットとドライの違いは?

ドッグフードは大きく分けてドライフード、ウェットフードの2種類があります。
一般的に多くの人が思い浮かべるドッグフードはカリカリのドライタイプのものになります。
前述した通り、ウェットタイプのドッグフードはドライタイプのドッグフードに比べて水分量が大きく違います。
ドライフードの水分量が約10%と言われているのに対し、ウェットフードの水分量は約75~85%と言われています。
この割合でもわかるように、ウェットフードのほとんどは水分であり、必要な栄養分がドライフードに比べて少ない傾向にあります。
そして、ドライフードの大半は「総合栄養食」になります。
総合栄養食とは、記載のあるフードと水のみで犬の栄養と健康が十分に維持できるドッグフードの事です。
フードの成分の分析や試験をクリアしたもののみ、総合栄養食と表記できます。
それと比較してウェットフードは多くが「一般食・副食」になります。
これは犬に必要な栄養分が十分に入っていないので、食事として与える事は推奨されておらず、人間で言うおかずやおやつに分類されます。
食事として与える場合は「総合栄養食」と記載されているウェットフードを選ぶ必要があります。
他にも、ウェットフードの方がドライフードよりも比較的金額が高い傾向にあります。
これは海外からの輸入が主なことや、容器にコストがかかる事などが、価格が上がる原因といわれています。
このように、ウェットとドライのドッグフードを比較すると水分量や栄養素、金額などが大きく異なりますので、食事として与える場合にはよく考えて与える必要があります。
ドッグフードのウェットのデメリットは?

デメリットの1つ目は、歯に汚れが付きやすい事です。
ウェットフードは水分が多く柔らかい為、食後歯に汚れが残ってしまいます。
放っておくと口臭や歯周病など、口内のトラブルの原因になります。
与えた際は、歯磨きなど細めな歯のケアが必要です。
2つめは、ウェットフードはドライフードに比べて添加物が多い事です。
ドライフードの成分表示の中には書かれていないような着色料や、増粘剤、他にも品質を維持する防腐剤なども使われている場合があります。
最近では国産で無添加のウェットフードも販売されていますが、やはり添加物の含まれているウェットフードやドライフードより費用や手間がかかっているので価格が高い傾向にあります。
3つ目のウェットフードのデメリットは、嗜好性が高い為偏食になりやすい事です。
少しの間だけ総合栄養食のウェットフードだけを与え、後日ドライフードのみに切り替えると、もうドライフードを食べなくなってしまった、という話を良く聞きますが、それ程ウェットフードは嗜好性の高いドッグフードになります。
なので、仔犬の頃に歯が弱いからと、ウェットフードのみ食べさせていると偏食になり、柔らかいものしか食べていない為、顎の成長にも影響してしまいます。
ウェットフードを主な食事にせず与えたい場合は、日々の食事に少しの変化をつける程度に与えるのが最適ではないでしょうか。
ドッグフードのウェットは保存がきかない?
ウェットタイプのドッグフードは缶詰やパウチに入って販売されているものがほとんどになり、未開封であれば2.3年は長期の保存が可能です。
しかし、一度開封してしまうと保存期間が短くなってしまい1,2日しか持ちません。
それは、ウェットタイプのドッグフードは水分量が多い為傷みやすく、空気に触れて酸化してしまう事が原因だと言われています。
当日に使い切れない場合は冷蔵庫に入れて保存し、遅くても2日目には消費しなければいけません。
ドライタイプのドッグフードも開封後は酸化が進む傾向にありますが、それでも1か月は開封後保存が効くと言われているので、ウェットタイプを継続して与えたい場合は、使い切れる小さな缶詰タイプや、チュールなど個包装になっているタイプのものを購入し保存しておくのがおすすめです。
ドッグフードウェットタイプまとめ

- ドッグフードウェットタイプは嗜好性が高く偏食になりやすい
- ウェットタイプのドッグフードは食欲低下や水分補給の際に最適
- 食事として与える際は「総合栄養食」と記載のあるものを与える
- ウェットタイプのドッグフードはドライタイプのドッグフードよりも価格が高い
- 添加物が書かれた物が多いが、国産で無添加のウェットフードも販売している
- ウェットタイプのドッグフードは歯石が付きやすい為、歯のケアが必要
- 未開封では長期保存が可能だが、開封後は痛みが速い為1,2日で消費する必要がある
今回はドッグフードのウェットタイプに関する疑問についてご紹介いたしました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。