
ドッグフードのローテーションとは?
ドッグフードのローテーション期間は?
ドッグフードのローテーションのメリットとデメリットは?
こんなドッグフードのローテーションに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
ドッグフードのローテーションとは?

1種類のドッグフードを使い続けるのではなく、2種類以上のドッグフードを定期的に変える方法を「フードローテーション」といいます。
犬の習性を考えると、毎日同じドッグフードを食べさせても精神的にストレスを感じることはないといえます。
しかし、毎日同じドッグフードを食べさせていいのかな?と不安になる飼い主さんも多いでしょう。
フードローテーションの方法はいくつかありますが、代表的なものは「タンパク源によって変える方法」です。
ドッグフードの主原料には鶏肉や豚肉、ラム肉、魚などさまざまなタンパク源が含まれています。そのタンパク源を「鶏肉→魚→ラム肉」などのように定期的に切り替える方法です。
ドッグフードのローテーション期間

ドッグフードを変えるタイミングは、2ヵ月や6ヵ月など自由です。
ドッグフードの味に飽きやすい犬の場合は、期間は短めがいいでしょう。
しかしドッグフードを変えることでお腹を壊しやすい犬の場合は、期間は長めにとってください。
また、ドッグフード1袋食べ終わるごとに切り替える方法もあります。
犬種や体格にもよりますが、だいたい2~3ヵ月で食べ終わり、ドッグフードの劣化を防ぐこともできます。
フードローテーションにおいて、「絶対にこの期間で切り替えて!」という決まりはありません。
わんちゃんの体質や好みによって変えてあげましょう。
ドッグフードのローテーションのメリットとデメリット

実は、フードローテーションにもメリットとデメリットがあります。
犬の専門家によって「フードローテーションはやるべき!」とおすすめする方もいれば、「フードローテーションは必要ない」という方もいます。
飼い主さんはメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、愛犬に実行するか否かを決めることが大切です。
フードローテーションの5つのメリット
ドッグフードのローテーションによるメリットとは
- 食への関心を維持することができる
- アレルギーの発生を避けることができる
- バランスよく栄養をとることができる
- 好き嫌いがなくなる
- 添加物の摂取を抑えることができる
などが挙げられます。
食への関心を維持することができる
同じドッグフードを与え続けると飽きて食べなくなったり、食への関心が薄まっていくこともあります。
フードローテーションをすることで、食への関心を維持することができるでしょう。
また、いつも同じドッグフードではなくさまざまなドッグフードの匂いや味を知ることで、嗅覚や味覚に良い刺激を与えてくれます。
家で過ごすことが多い犬にとってご飯の時間は最も楽しみな一大イベントなので、飽きさせないようにすることが大切です。
アレルギーの発生を避けることができる
アレルギーは、同じ食べ物(主にタンパク質)を食べ続けることで発症の可能性が高まります。
そのため、フードローテーションをすることでアレルギーの発症のリスクを避けることができます。
バランスよく栄養をとることができる
総合栄養食といわれるドッグフードでも、同じものを食べ続けると栄養が偏っている可能性があります。
フードローテーションをすることで、それぞれが持つ良い素材や栄養素をとることができるので、栄養バランスの偏りを防ぐことができます。
好き嫌いがなくなる
フードローテーションをすると、好きな味や嗜好の幅が広がり、どんなものでも好き嫌いなく食べてくれるようになります。
犬の好き嫌いがなくなると、緊急事態のときにとても有効的です。
緊急事態とは、いつも食べているドッグフードが突然廃盤になってしまったときや、災害などでドッグフードを手に入れることができないとき、飼い主さんが急に入院したときなど。
このような緊急事態のときに、好き嫌いなく食べられるドッグフードが何種類もあると安心です。
添加物の摂取を抑えることができる
ドッグフードの多くは、保存料や着色料などの人工添加物が含まれています。
いつも与えているドッグフードが人工添加物の多いものだった場合、その蓄積によってアレルギーや発がん性のリスクが高くなります。
フードローテーションによって人工添加物のドッグフードを控え、オーガニックや無添加のものを取り入れることで、リスクを軽減することができます。
フードローテーションの2つのデメリット
胃腸に負担がかかる
フードローテーションによって、いつも食べているドッグフードと違うものを食べたとき、胃腸に負担がかかる可能性があります。
下痢や嘔吐、消化不良を引き起こしやすいので、フードローテーションを行う前には、かかりつけの獣医師さんに相談してみましょう。
アレルギーを発症した場合、特定が難しい
犬種や体格、ライフスタイルを問わず、どんな犬でもアレルギーの発症は起こる可能性があります。
万が一アレルギーの発症が認められた場合、フードローテーションをしていると「どのタンパク源が原因なのか」の特定が難しいでしょう。
このような理由からドッグフードのローテーションには一長一短あると言われており、専門家の間でも意見が別れるようになっています。
ドッグフードのローテーションまとめ

- ドッグフードをローテーションするタイミングは、犬の体質や好みを考慮したうえで自由
- フードローテーションにはメリットとデメリットがある
- ドッグフードのローテーションはメリットとデメリットを理解したうえで、実行するか否かを決めることが大切
今回はドッグフードのローテーションに関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。