
犬が水をがぶ飲みする理由は?
犬が水をがぶ飲みしすぎるのは良くない?
犬が水を飲み過ぎる時は止めた方がいい?
犬の水のがぶ飲み防止方法とは?
こんな犬の水のがぶ飲みに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
犬が水をがぶ飲みする理由は?

犬が水をがぶ飲みする理由はさまざまです。
喉の渇きなどの単純なものから、脱水状態、食事の変化、ストレス、薬の副作用、さらに病気といった原因も考えられます。
体が脱水状態にあるため飲み過ぎる
暑い時期や運動後などには、犬もたくさんの水分を必要とします。
そのため、体から水分を補給するようにサインが出され、水をがぶ飲みするようになるのです。
食事の変化による必要水分量の変化
食事の種類が変わると、犬の水分摂取量も変わることがあります。
たとえば、ウェットフードからドライフードに切り替えた場合や、塩分の多い食事を与えた場合には、喉が渇き、水をがぶ飲みする可能性があります。
ストレスが原因で水をたくさん飲む
環境の変化や飼い主と過ごす時間の減少など、ストレスが増えると犬は水を多く飲むようになることがあります。
これはストレスによる心理的な影響と、ストレスが身体に与える物理的な影響の両方によるものと考えられています。
服薬が原因で水をたくさん飲む
ステロイド剤など一部の薬は、尿の量を増やす作用があります。
そのため、薬を服用している犬は必然的に水分を多く必要とし、水をがぶ飲みすることがあります。
病気が原因で水をたくさん飲む
犬が水をがぶ飲みする原因の中には、病気が隠されていることもあります。
たとえば、糖尿病や慢性腎臓病、クッシング症候群、子宮蓄膿症などは、多飲を伴う病気として知られています。
犬がある日突然、水をがぶ飲みするようになったら、まずは異常を疑い、適切な対応をとることが大切です。
犬が水をがぶ飲みしすぎるのは良くない?

犬が水をがぶ飲みしすぎることは、問題になる可能性もあります。
ただ単に水分をたくさん取りすぎることによる問題だけではなく、それが何か他の健康問題の兆候である可能性があるからです。
まず、体が必要とする以上の水分を摂取すると、電解質バランスが崩れる可能性があります。
そのような状態を水中毒と呼び、深刻な状況につながる可能性があります。
また、先にも述べましたように犬が水をがぶ飲みする行動は、特定の健康問題のサインであることがあります。
上で述べたように、糖尿病や慢性腎臓病、クッシング症候群、子宮蓄膿症などは、多飲を伴う病気として知られています。
また、ストレスや食事の変化、薬の副作用といった、それほど深刻ではない原因でも、犬は水をがぶ飲みすることがあります。
しかし、これらの状況も放置すると、犬の健康に影響を及ぼす可能性があります。
ですから、犬が水をがぶ飲みしすぎることは全般的に考えても良くない事と言えます。
異常な飲水量に気づいた場合には、早めに動物病院を受診しましょう。
犬が大量の水を飲む理由が理解できたら、次にどのように対処するべきかを考えてみましょう。
水分摂取量の監視
犬の日々の飲水量を記録し、急に増えたり変動が大きかったりした場合には、注意が必要です。
特に、体重1kgあたり100ml以上飲むという状態が長く続いている場合は、病気の可能性が高いと言えます。
ストレスの管理
犬が水を多く飲む原因としては、ストレスが挙げられることもあります。
飼い主の不在、環境の変化、他のペットとの関係など、様々な要因がストレスを引き起こす可能性があります。
日々の生活を見直し、犬のストレスを軽減するために何ができるか考えてみましょう。
健康チェックの実施
犬が水をたくさん飲むようになった場合、健康問題の可能性があります。
早期に病気を見つけて治療を始めることが、犬の健康を保つためには最も重要です。
病気の疑いがある場合には、獣医師に相談し、必要な検査を行うことが重要です。
食事の見直し
犬の飲水量が増えた場合には、食事が原因である可能性もあります。
ドライフードや塩分の多い食事は、犬が多くの水を飲む原因となります。
犬の食事を見直し、水分量や塩分量を適切に調節することで、犬の飲水量をコントロールすることができます。
いずれの対策も、愛犬の健康と快適さを最優先に考えるべきです。
犬が過剰に水を飲むようになったら、すぐに何か問題があると焦らず、まずは観察し、必要に応じて獣医師に相談しましょう。
犬が水を飲み過ぎる時は止めた方がいい?

犬が大量に水を飲む行動を見つけた場合には、ただちに止めるべきかどうかは状況によります。
まず、犬が多量の水を飲んでいる理由を理解することが重要です。
暑い日や激しい運動の後など、特定の理由で一時的に水分補給が必要な場合は自然な反応です。
このような場合には、犬がたくさんの水を飲むことを制限すべきではありません。
しかし、特定の理由なく犬が常に大量の水を飲むようになった場合、それは健康問題の可能性を示しているかもしれません。
その場合には、すぐに獣医師に相談するべきです。
そして、獣医師の指示に従って行動することが重要です。
この場合、水分摂取を制限すべきかどうかは、その原因や犬の状態によるため、一概には言えません。
また、あまりにも急激に水分摂取を制限すると、それ自体が犬にストレスを与える可能性があります。
そのため、水分制限が必要な場合でも、その方法については獣医師に相談することが重要です。
要するに、犬が水を飲み過ぎる時にそれを止めるかどうかは、その原因や状況、そして獣医師の助言によります。
犬の健康を一番に考え、必要に応じて専門的な助けを求めることが最善の対策と言えるでしょう。
犬の水のがぶ飲み防止方法とは?

犬の水のがぶ飲みは、むせりや吐き戻しの原因になることもありますので、出来ればゆっくり飲ませてあげたいものです。
よって、犬が水をたくさん飲みたい時でも慌てずにゆっくりと飲ませる方法を知っておくことも大切です。
犬が水をがぶ飲みする行動を防ぐ方法として、まずは犬が安心して水を飲む環境を整えることが重要です。
犬が水を飲む場所は、静かで落ち着いた場所に設定し、水を飲む行為が安心できるものであることを伝えましょう。
また、犬がいつでも自由に水を飲める状態を保つことも重要です。
次に、水分摂取を一定のペースに保つことです。
一度に大量の水を与えるのではなく、1日を通して何度も少量の水を与えることで、犬が一度に大量に水を飲む行為を防げます。
大きな水入れに大量の水を入れるのではなく、少しずつ汲んで与えるようにする事で飲むペースを飼い主がコントロールする事が出来ます。
散歩の時にも帰ってきてから水を与えるのだはなく、途中途中で少しずつ休憩タイムを作り、水を飲ませてあげると良いでしょう。
その際にポータブルウォーターボトルなどを持ち歩くと便利です。

また、犬の飲水量が増える原因となる食事の内容にも気をつけましょう。
塩分が多い食事は大量の水を飲む原因となります。
そのため、犬の食事はバランスの良いものを与えることが大切です。
加えて、犬がストレスを感じていないか確認することも重要です。
新しい環境や状況、飼い主とのコミュニケーション不足などが原因で、犬がストレスを感じると大量に水を飲む行為が見られることがあります。
そのため、犬のストレス状態を常にチェックし、ストレスを減らす対策を講じることが推奨されます。
犬の水のがぶ飲み対策まとめ

- 水のがぶ飲みは喉の渇きなどの単純なものから、脱水状態、食事の変化、ストレス、薬の副作用、さらに病気といった原因も考えられる。
- 犬が水をがぶ飲みしすぎることは全般的に考えても良くない事と言える。
- 犬が水をがぶ飲みしていても理由がわからないまま飲むのを抑制する事は良くない。
- 犬の水のがぶ飲み対策として1日を通してこまめに少量ずつ水を与える事で一度にたくさんの水をがぶ飲みする事を防ぐ事ができる。
今回は犬の水のがぶ飲みに関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にして頂けると幸いです。