
犬がうつ伏せで寝る時の心理や気持ちは?
犬が横向きや仰向けで寝るのは問題ない?
犬が丸まる寝方の時は寒い時?
犬の寝方は性格によって違う?
こんな犬の寝方に関する疑問についてご紹介いたします。
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犬がうつ伏せで寝る時の心理や気持ちは?

犬の寝方にはそれぞれに意味があり、その時々の犬の心理状態を表現しています。
犬がうつ伏せの寝方をしている場合、熟睡しているように見えても実は警戒心が高めになっていることが多く、ほとんどの場合は眠りの浅いレム睡眠の状態です。
このため、眠っていても飼い主の声や物音、振動には敏感に反応し、すぐに目を覚まします。
うつ伏せの姿勢は危険を察知したときに瞬時に体を起こして動くことができます。
さらに顎を床につけているのは、何かが近づいてきたときにその振動をキャッチして素早く体制を整えるためで、普段とは違う環境や、不安に思うことがある時などにこの姿勢を取ることが多い傾向にあります。
例えば家族で旅行にでかけたときや、ペットホテルに預けられたときなどでしょう。
また、うつ伏せ寝にはお腹を守る意味もあり、寒い時期であれば冷えの防止、暑い時期にはお腹を冷やすためにこの姿勢をすることもあります。
犬が横向きや仰向けで寝るのは問題ない?

犬にとって横向きの寝方はごく自然で楽な状態であり、犬がリラックスしている時に見せる姿勢です。
横向きの寝方はすぐに起き上がるのには適さない姿勢ですよね。
つまり犬が横向きの寝方をしているときは、その場所が急いで起き上がる必要のない安全な場所だと認識していると言えます。
例えば家で飼い主さんが近くにいる時など、犬が安心しきっているときは横向き姿勢で寝ることが多くなります。
この姿勢で眠っているときは熟睡していることが多いので、そっとしておいてゆっくり眠らせてあげましょう。
ただし、横向きでも息が荒かったり、脚を開いたりしている場合は暑がっている可能性もあります。
リラックスしているときとは少し様子が違うので、息が荒いと感じたら体調に気をつけてあげてください。
また、犬が仰向けの寝方、いわゆる「へそ天」の姿勢で寝ているときは、横向きよりさらにリラックスした状態、つまり心底からリラックスしているときと言えます。
犬にとってお腹は弱点。それを思いっきりさらしているのは飼い主さんを心から信頼して証拠です。
今いる環境には何の危険もないと安心しきっているからこそ、犬は何の不安もなく急所であるお腹をさらすことができるのです。
飼い主さんと家でくつろいでいる最中に眠ってしまったときなど、心から安らぎを感じているときに取る姿勢ですから、横向き寝と同様に仰向け寝をしているときはそっと寝かせておいてあげましょう。
犬が丸まる寝方の時は寒い時?

犬が丸まる寝方をしている理由としては、暖を取っている、野生時代の名残、緊張しているといったことが考えられます。
丸まった姿勢で寝ることで、犬は急所であるお腹を守り、寒い時でも体温を逃さずに保つことができます。
ですから室内でワンコが丸まって寝ているときには、室温が低すぎないか注意してあげると良いですね。
特に夏場は熱中症を避けるために冷房を聞かせすぎていないか注意しましょう。
また、野生時代の犬は群れで暮らしており、睡眠時には敵から身を守りつつ体温を逃さないために群れの仲間とくっつきながら寝ていました。
ですから犬が丸まって寝るのは群れ生活時代の名残でもあり、ごく自然な習性の一つです。
他にも、犬が丸まって寝ているときには緊張している場合も考えられます。
犬は横向きや仰向けに寝ているとすぐには起き上がれませんが、丸まった状態で寝ていれば瞬時に起き上がり体制を整えることができます。
うつ伏せ寝と同様に、普段と違う環境にいるときや何かに警戒しているときに、犬は丸まった姿勢で寝ることが多いようです。
犬の寝方は性格によって違う?

犬の寝方には、ワンちゃんの性格も現れています。
一般に警戒心が強い犬はうつぶせ寝や急所であるお腹を守れる丸まった姿勢で眠り、横向きで寝る犬は楽天的で飼い主さんに対する忠誠心が高い傾向があるといわれています。
その他にも、手足を伸ばした姿勢でまるで空を飛んでいるよう眠る犬は元気いっぱいで明るい性格、仰向けの「へそ天」姿勢で寝る犬や、ドーナッツのように丸まって眠る犬はおおらかで優しい性格である場合が多いようです。
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犬の寝方まとめ

- 犬の寝方からは様々な心理状態を読み取ることができます。
- うつ伏せ寝:警戒心高めで、眠りの浅いレム睡眠
- 横向き寝:リラックスしている状態で熟睡している
- 仰向け寝:最高にリラックスして安心しきっている
- 丸まった寝方:体温を逃さないようにしている、群れ生活の名残、緊張している
- また、犬の寝方はその犬の性格によっても違います
- 警戒心が強い犬:お腹をきゅっと守るように丸まった寝方、うつぶせ寝
- 楽天的で飼い主さんに忠実な犬:横向き寝
- 元気で活発な犬:手足を伸ばして空を飛んでいるような寝方
- おおらかで優しい犬:仰向け寝、丸まった寝方
このように、寝ている様子からもワンちゃんの心理状態や性格を読み取ることができます。
言葉で思いを伝えることはできない犬ですが、日常のちょっとしたしぐさからも色々なシグナルをおくってくれているので、飼い主はしっかりそのシグナルを掴んであげたいですね。
今回は犬の寝方に関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。