
チワワの睡眠時間はどのくらいがいい?
チワワの睡眠不足の症状とは?
チワワが睡眠不足になる原因は?
チワワに睡眠時間をしっかり取らせる方法とは?
こんなチワワの睡眠時間に関する疑問についてご紹介いたします。
チワワの睡眠時間はどのくらいがいい?

犬は、犬種によって睡眠時間が異なります。
大型犬は睡眠時間が長く、小型犬は睡眠時間が短い傾向にあります。
チワワは体重1.5~3kg、体高が15~23cmのとても小さい体の小型犬です。
よって必要な睡眠時間は成犬で10時間ほどとされており、活発な性格のチワワは12時間以上眠る場合もあります。
10時間や12時間と聞くと人の睡眠に比べて長いように感じますが、大型犬の場合には18時間から20時間寝ることもあります。
また、犬は細かく浅い睡眠をとる習性があるため12時間続けてぐっすり寝ているわけではありません。
そのような理由から「うちの子は睡眠時間が短いのでは?」などと心配になる人もいるかもしれませんが安心してください。
睡眠不足かどうかはチワワの様子から判断しましょう。
チワワの睡眠不足の症状とは?

チワワの睡眠不足の症状としては、次のような症状がみられます。
- 元気がなく常に疲れを感じている。
- 常に緊張しているように見える。
- 問題行動が増える。
- 食欲不振・下痢などの体調不良が現れる。
元気がなく常に疲れを感じているように見える
1日中同じ場所から動かない、散歩に出ても座り込んだり、運動を嫌がったりするなど明らかに普段と比べて元気がないような時には睡眠不足の可能性があります。
常に緊張しているように見える
眠ってもすぐに起きてうろうろしたり、常に緊張しているようで落着きがない場合も睡眠が不足している可能性があります。
無駄吠えや破壊行動などの問題行動が増える
些細なことで、イライラしたり、不安になるなど情緒が不安定な状態になり、ストレスを発散させようとして、無駄吠えや破壊行動、攻撃的な行動や態度が増えるようになります。
食欲不振・下痢などの体調不良が現れる
食欲が落ちる、食事を残したり、おやつに対する反応が鈍くなったりする。
また、下痢や嘔吐などの消化器症状を示すこともあります。
ただ、これらの症状は他の病気も疑われるので、早めの動物病院の受診が勧められます。
ではなぜ、チワワが睡眠不足になるのかを考えてみましょう。
チワワが睡眠不足になる原因は?

生活環境の変化
チワワは飼い主に対し、愛情深く、献身的な犬種です。
家族構成の変化や、引っ越しなどによって環境が変わると犬は安心して休みにくくなります。
刺激が多すぎる
連日、近所で工事をしている、飼い主さんの生活が不規則になったなど、睡眠を妨げる刺激が増えたことにより、睡眠時間が減ってしまうこともあります。
なにかしらの病気に罹っている
認知症や、皮膚病などの病気が原因で睡眠不足を引き起こすケースもあります。
特に、ロング・コートのチワワは毛並みが悪くなってしまうと皮膚に汚れがたまってしまい、皮膚病にかかりやすくなるので注意が必要です。
病気が疑われる場合は、早めの受診が必要です。
運動不足
日中に十分身体を動かせていないと、エネルギーを発散することができません。
エネルギーが余ってしまうと十分に眠れません。
ストレスがある
犬もストレスを抱えていると、眠れなくなることがあります。
環境の変化や寂しさ、不安といった気持ちがストレスとなり不眠につながります。
特に、チワワは臆病で甘えん坊な性格のため、愛犬の様子を観察し、ストレスの原因を探る必要があります。
お腹がすいている
食事の回数や内容を確認してみましょう。
適正体重であれば、食事量は変えずに回数を増やしてみると良いでしょう。
また、ドッグフードをふやかすことで満腹感を与えられます。
興奮状態が続いている
新しいことや普段と違う出来事があったときは、興奮状態が続いて眠れないことがあります。
また、子供のいる家庭の犬は、たくさん構われます。
特に好奇心の強いチワワの子犬は、寝るタイミングがないまま過ごすこともあります。
子犬であれば、2~3か月までは1日のうちほとんどを、4~6か月の場合、14~16時間は眠る必要があります。
寝床が落ち着かない
犬は人間よりも物音に敏感です。
そのため、テレビや掃除機などの生活音は睡眠を妨げてしまいます。
また、玄関や人が通る場所に寝床があると、犬は気になって落ち着きません。
ただ、献身的、甘えん坊な一面のあるチワワは飼い主さんの気配が感じられる方が、落ち着く場合もあります。
では、このような睡眠不足の原因が考えられるチワワに、睡眠時間をしっかりとらせるためには、飼い主さんはどのようなことができるか考えてみましょう。
チワワに睡眠時間をしっかり取らせる方法

睡眠環境を整える
まずは、寝床の環境を整えます。
性格、年齢によって、道路に面した場所、日光に当たる場所が睡眠不足の原因となる可能性もあるため、愛犬の状態や性格に合わせた場所を選択しなければなりません。
常時外の喧騒が刺激となりやすい場所、体温調節がしにくいスペースへの寝床の設置は避けるのが無難です。
チワワは他の犬種よりも被毛が短いので、とても寒がりです。
室温は25度前後をキープする必要があります。
寝床の中に毛布や、ブランケットを常備して、いつでも暖をとれるようにすることも重要です。
また、チワワは、警戒心の強い一面をもちますので、寝床スペースが開放的すぎることも、警戒心を強くしてしまうことがあるので要注意です。
チワワの寝床をいくつか用意してみてお気に入りの場所で寝られるような工夫をしてみるのもよい方法かもしれません。
不安・ストレスの原因を知り、軽減・解消に努める
チワワは、臆病で警戒心が強い反面、甘えん坊で独占欲が強い一面があります。
愛犬の不安やストレスを知り、十分に受け止めてあげることが大切です。
甘えん坊のチワワの場合、飼い主さんと同じ部屋に寝床スペースをつくることも安心感を与えます。
また、別室の場合も、薄暗く(少し明かりをつけて)した方が安心感を得られます。
散歩・遊びなどの運動をしっかり行う
チワワにしっかり睡眠を取らせてあげるにはメリハリのある生活を心がけることも大切です。
遊ぶときはおもちゃで遊んだり運動させる、休むときはしっかり休ませる、ということを頭に入れておく必要があります。
部屋での運動で十分と言われることもありますが、ストレスに弱いので、1日20分程度、1~2kmほどの散歩でストレスの発散にもなります。
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毎日の散歩だけでは、運動が足りないようであれば、ドッグランで他のワンちゃんと遊ばせてみるのもよい方法です。
犬同士の運動は人間が相手をするよりも、はるかに運動強度が高いと言われています。
周囲の迷惑にならない場所で、ワンちゃん同士心置きなく遊ばせてあげると良いでしょう。
ただ、チワワは、臆病で警戒心の強い性格をもっています。
活発で元気に走り回るのが大好きですが、知らない人や犬に合うと吠えてしまうこともあります。
また、一方で気の強い一面を持ち、大きな犬にも平気で近づいていくなどの度胸もあるので、目を離さないようにする必要があります。
チワワの睡眠時間まとめ

- チワワは大型犬ほど睡眠時間は多くなく、個体差はありますが、10~12時間睡眠時間が確保できていれば問題はない
- 犬は浅い眠りを細かくとる習性があるためぐっすりと10時間以上寝ていなくても睡眠不足になることはない
- チワワが睡眠不足かどうかはチワワの様子から判断することができる
- チワワの特性をふまえ、また愛犬の性格にあった生活環境、生活リズムを整え、しっかり睡眠をとらせてあげる工夫が必要
今回はチワワの睡眠時間に関する疑問についてご紹介しました。皆様の愛犬の世話の参考にしていただけると幸いです。